森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

冬のおわり

2021-02-28 | 日記


  二月は今日でおしまいです。
 アッという間の短い二月でした。
 まだ雪がこんなに積もっていても、明日からはとにかく春なのです。
 予報によると、むこう一週間のお天気は例年並みとのことです。
 朝晩は冷え込むものの、日中はプラス気温になりますから、どんどん雪解けが
 すすみます。
 今年は去年よりいくらか降雪が少なかったので、来月一か月でほとんど解けて
 くれるかもしれません。
 すでに主要道路はアスファルトが見えていた部分もありました。
 なんとありがたいことでしょう。
 
 ヘビはまだ寝ているのでしょうが、もうすぐ春の足音がきこえてきますよ。



 三月になったらワクチンがくるよ~
 春までのがまんだよ~
 などと思いながら、それを楽しみに冬を過ごしてきたのですが、どうやらこの
 山奥にくるまではかなり時間がかかりそうです。
 報道によると、到着が遅れていて、先の見通しがつかないそうです。
 ワクチンができたそばから、世界中で取り合っているのですから、なかなか
 日本に回ってこないのはしかたがないことなのでしょう。
 いちばん優先すべき医療者にも、まだ僅かしか届いていないとのことです。
 
 今までに航空便は二便きたそうですから、どうでしょう三便目が到着する時に
 大勢で日の丸を振って出迎えては、なかには涙ぐんだり、キャ~キャ~騒いだ
 りしながら。
 このようすが海外に伝わると、先方も少しは早く送ってくれるのではないで
 しょうか。
 ただお待ちしているだけでは、いつまでも「待てば海路の日和あり」なんて
 のんびりやってたんじゃ、どんどん後回しにされてしまいそうです。

 とはいえ、明日から春がくるのは確実です。
 山の雪が消えるのはまだ二カ月先ですが、車道が解けてくれるとお天気に左右
 されずに自由に行動できますから、解放された明るい気分になります。
 嬉しいですね。


雨水

2021-02-21 | 日記


 この一週間のうち三日は大吹雪でした。
 やっと昨日から止んで、今日は陽の射す穏やかな一日となりました。
 この大吹雪が、どうやら今冬の「さいごっぺ」だったようです。
 予報では、残る一週間もわりと平穏なお天気が続くらしいので、いよいよこの
 まま春三月に突入していきそうです。
 ありがたいことです。
 
 ちょうどこの時季、二十四節気では雨水にあたるそうです。
 今年は二月十八日から三月四日とのことですので。
 雨水とはその字のごとく、暖かくなって雪が雨に変わって降るようになり、
 積もっていた雪や氷がとけだして、水になることのようです。
 またその昔は、カワウソが魚を捕まえて、岸辺に並べるようすが祭りのように
 見えたらしく「獺祭魚(カワウソの祭り)」ともいったそうです。
 暖かくなって水生動物たちが活発に動き出したのでしょうね。

 しかし二ホンカワウソは、九年前に絶滅したと公式に発表されています。
 ところが、どうやら高知県に生息しているらしいのです。なので未だに「生息
 しているの いないの」と口角沫を飛ばす大論争になっています。
 あるオジサンは、定年退職後の残り人生を、すべて二ホンカワウソの発見に費
 やしてきましたが、とうとう生息確認できないままに「今は自分が絶滅危惧種
 になってしまった」と寂しげに話していました。



 三月に入るとすぐに啓蟄です。
 雪どけがどんどん進んで陽が当たり、土の中が暖かくなって虫たちが動きだし
 ます。
 確実に春が近づいています。
 さあ、今年の春はどんな春になるのでしょうか。
 とにかく、もう一息です。


ぽかぽか陽気

2021-02-13 | 日記


 昨日、今日と久しぶりに晴れ日が続いています。
 気温もグンと上がって、まるで春のようなぽかぽか陽気です。
 もしや、この暖かいまま、春になっていくのでは。
 そんなな気分になっています。
 
 まだまだ、二月半ばなんだから、北海道の冬はそんなに甘くはないぞ。
 もう一度ぐらいは強い寒波がくるはずだ。なにしろ夜明け前がいちばん暗い
 というではないか。
 などなど、いろいろ考えるけれども、とにかくあと二週間で春になることは
 間違いないのです。
 長期予報も前半は次々と寒波がきて冷え込んだけれども、後半は気温が高め
 だといっていますので、楽観していいように思うのですが。

 今年飛来した20羽ほどのオオハクチョウや多くのガン、カモたちも、の~ん
 びりと水草を食べています。
 もっと暖かい本州の不凍湖に行けば、食べ物も豊富にあって、楽に滞在でき
 るのに、なにがよくてこの大沼に来てくれるのだろう。
 などと生きものの不思議さを感じながら眺めています。
 ちなみに、同じシベリアから飛来するコハクチョウは、今年の琵琶湖で、
 900羽以上確認されています。



 もう一つ明るいニユースは、いよいよ来週から医療者にコロナワクチン接種
 が始まります。そうしたら医療者に対する偏見、差別もなくなるでしょう。
 さらに4月からは高齢者、6月からは一般の人との予定です。
 強烈な変異ウイルスが発生しない限りは、これで終息に向かうと思われます。
 現に接種が早かったイスラエルでは、感染者も死者もグンと減少してきました。

 6月ぐらいからは、また街に出て食事をしたり、お子たちとお話会をしたりが
 できそうです。なんと嬉しいことでしょう。
 でも、そのころは大沼の冬鳥たちは、みんな北帰行して淋しい湖になっている
 のでしょうね。
 そして、オオハクチョウは来年もきてくれるのでしょうか。
 心配ですが。


二月

2021-02-06 | 日記


 月が変わったな、と思っていたら、あれよあれよという間に立春が過ぎて、
 来週はもう二月中旬となります。
 ということは、冬も残すところ3週間です。
 昔から「二月は逃げて走る」と言われたそうですが、そのスピードがどんどん
 加速されていくようです。
 
 今年は氷上のワカサギ釣りが、いつになく賑わっています。
 氷の上なら密にはならないし、寒いからあまり大声で喋らないのでしょう。
 みんな、日が傾くまでがんばっています。
 
 しかしこんな自然の中の釣りも、タダではできません。
 ちゃんと見張りがいて、来る人からお金を取っています。
 その見張りが誰なのか、そのお金はどこへいくのか、関心をもつ人はいません。
 どこにでも謎のひとつやふたつ、あった方がいいのかもしれません。

 ニユースでは、またあの人が変なことを言って、大騒ぎになっています。
 自分で蒔いた種だからしかたがないけれど、お顔の感じから、もう始まっている
 のかもしれません。とすれば、ちょっと気の毒ですね。
 考えてみれば、この前の人も自分の蒔いた種で自分を追い詰めて、お腹ぴーぴー
 になっちゃいましたね。でも性格上蒔かずにいられない人は、身の回りにも散見
 されます。決して悪い人ではなく、むしろお人好しなのですが、共通点は
 「エーカッコシィ」です。ご家族は苦労されていますよね。

 その昔下町に住んでいた時に、どこの家にいっても聞く話は「下町の男は外面が
 良くて、女は家で苦労する」でした。イナセなお兄さんも年取ると、ただの
 「エーカッコシィ」になっちやうのでしょうか。
 でもそんなピエロをやってくれる人がいるから、我々が結構楽しめているので
 ですよね。
 オジサン、もっと変なこといっぱい喋っください。

 氷の張らないセバット付近で、カラスが行水していました。
 白鳥を真似ているのかもしれません。
 カラスは他の鳥や、動物の声まで上手に真似ますから。
 あるいは、近づく春を察しているのでしょうか。