森人 もりと

森では人も生きものも ゆっくり流れる時間を生きています

名残り紅葉

2022-10-30 | 日記


 森は秋晴れの爽やかなお天気が続いています。
 もう、標高のたかい場所の紅葉は、ほとんど落ちてしまいました。
 これからは針葉樹がグッと存在を示してきます。

 小屋の周辺の葉も日を追うごとに舞い落ちて、スカスカになりました。
 名残りの紅葉が、少し寂しい晩秋の風景です。



 山を下って湖畔道にいくと、まだまだ紅葉の真っ最中でした。
 わずかな高低差でも、植物にとってはずいぶん違う環境のようです。
 
 湖畔道は普段より交通量が多く、日曜日ともあって大沼紅葉見物に
 みえたようです。
 本格的ランニングの集団もいましたから、近々競技会があるのかも
 しれません。
 大沼にはじょじょにしかも確実に人が増えています。
 この調子でいけば、春には学校の遠足や自然体験教室なども戻って
 くるでしょう。
 そしたら3年ぶりに子どもたちの元気な顔がみられ、湖面に響く声
 が聴けそうです。
 なんと嬉しいことでしょう。



 あれよあれよという間に、明日はもう11月になります。
 3日は「文化の日」で国民の休日です。
 あまり文化的な生活をしていない自分にとって、「文化の日」とは
 なんなのかわかりませんでした。
 日本人としてこれはいかん! と思い広辞苑を開くと「文化の日」
 とは「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」とありました。
 自分は自由と平和を愛してはいるけど、文化はすすめていなかった
 ことに気が付きました。
 また新憲法公布の日であり、天皇誕生日なのだそうです。
 しかし、それがなぜ文化の日になったかは書かれていませんでした。
 たぶん、だれでもが秋のしっとりした風景に魅せられてちょっぴり
 寂しさを感じ、物事を深く考えるようになるのではないかと思います。
 あの、わけのわからないオッチャンも、大声で喋り出したら止まらない
 オバチャンも、みんなみんなしっとりするのです。
 それが文化に繋がるのではないのでしょうか。
 ちなみに、文化功労者が15名選ばれ、その人たちは年に350万円
 死ぬまでもらえるそうです。 いいですね。

 さあ、いよいよ冬近しです。
 雪虫はまだ飛んでいないようですが、もうじき初霜が降りるでしょう。
 駒ヶ岳の冠雪、そして地上の初雪と11月は忙しいです。
 今から、冬場の文化的な楽しみを考えましょう。


 
 

 


 
  
 
 
 
 
 


 
 
 
 
 
 

カエデの紅葉

2022-10-22 | 日記


 カエデ類が紅くなると、森の紅葉もいよいよ盛りとなります。
 今年はいつもよりも少し遅れていますが、来週の初めが紅葉ピークと
 なりそうです。
 紅葉は楽しみですが、最高潮の後は一気に落葉して淋しい景色に変わ
 ります。
 まるで賑やかな秋祭りの後の静寂、といった感じになってしまいます。



 祭りといえば、去年はこの国でオリンピックが開催されたんですよね。
 まだ一年ちょっとしかたっていないのに、すっかり忘れてしまって
 想い出そうにも遠い昔のことのようではっきりしません。
 誰が金メダルをとったとか、誰がダメだったとか、まるで覚えてい
 ません。
 そういえば、たしか今年の初めにもオリンピックがあったはずです。
 いゃ~これだって良く覚えていません。
 そうそう、高木選手が大活躍したのを想い出しました。
 北京冬季ですよね。
 よかった、よかった、まだ病気にはなっていないようです。

 ニユースでは札幌あたりで「冬季オリンピックやるぞ!」と張り切って
 いました。
 日本人はお祭りが大好きだから、たぶんまたやるのでしょう。
 オリンピックなどの大きなお祭りには、当然大きなお金が動くから、
 甘い蜜に群がっていい思いをする人たちに、また一つ大きな目標と
 楽しみを与えることになりますね。
 
 でも祭りはしょっちゅうやると、感動も記憶も薄れていきます。
 忘れたころにやるのが丁度いいと思いますが、どうでしょう。



 大沼にも観光客が戻りはじめています。
 特にこの一週間は、紅葉を観る方々で大いに賑わいそうです。
 東京ではこの冬に、コロナの第8波と季節性インフルエンザの
 同時流行がおきるなどと、不気味なことがいわれています。
 なんとか北海道にはおこらないことを願います。


 
 
 




 
 
 
 
 
 
 
 
 


すすむ紅葉

2022-10-14 | 日記


 快晴が続いています。
 そのぶん朝晩の冷え込みも、かなり強くなっています。

 雁や鴨たちがどんどん渡ってきます。
 「そうか もうそんな季節なんだ」とあらためて時間の速さに驚きながらも
 もう少しすれば、オオハクチョウの姿が見られることに期待してしまいます。

 この二日ほどでグッと紅葉がすすみました。
 


 今日は鉄道の日です。
 テレビでは、日本で最初に鉄道が敷かれた新橋駅の、華やかな百五十年式典の
 ようすが流れていました。
 今日一日、この記念式典は全国各地でやっているそうです。
 自分の頭の中に、式に参加する人々の笑顔と、白いスーツのミスなんとかと
 並んだ偉そうなオジサンのたれる祝辞のようすが浮かんで、いつまでも変わら
 ないこの良い国の確認ができました。
 というのも、こちらでは最寄りの駅の解体工事が始まったのです。
 まさに光と影です。
 
 しかし「光が当たれば影ができる つまり両者は一体なのだ」な~んてこれ
 また偉い人の話を想いだして「そうか影も必要なのだ」と、いじけることを
 止めました。
 鉄道がなくなっても道路があれば、人間動くことはできます。



 これはラジオでいっていたのですが、北陸のある自治体では山奥に暮らす
 年寄りを半強制的に街に移住させているとのことでした。
 その理由はシンプルです。
 山奥までの道路の維持費が、自治体にとって大変な負担になっているとの
 ことです。
 さらに年寄りが介護老人なったら、もはや面倒見切れないというのです。
 そのため街で暮らしている家族と協力して、山奥の頑固老人たちを街へ
 引っ張り出しているそうです。
 
 自分も、街の人々に迷惑かけないように生きなければいけないと思い
 ました。
 道のないところを歩くには大きなナタを持って植物を切りながら進まな
 ければなりません。
 なんとか軽自動車が通れるほどの道でも、残ってほしいものです。

 まあ、先のことばかり考えてもどうにもならないので、その時その時
 での対処しかありません。
 今は日々広がる紅葉をボ~ッと眺めていましょう。
 白鳥たちが早く来るといいなぁ~。



 
 
 
 

 
 
 
 

 

 
 
 

秋深し

2022-10-05 | 日記


 昨日の大嵐は過ぎ去り、今日は爽やかな秋晴れとなりました。
 しかし気温はグッと低下して、利尻山は初冠雪、そして大雪山系の旭岳では
 5合目まで雪景色となりました。
 いよいよ8日からの15日間は寒露になります。
 寒露ですから文字通り、晩秋の冷え込みで葉っぱに露が滴る時季になった
 のです。
 今朝はさすがに、小さな石油ストーブを点けずにはいられませんでした。
 
 寒露の森の楽しみはトウモロコシ、クリ、リンゴ、カボチャです。
 少し走れば油ののった秋サバやカレイも入手できます。
 残念ながら、かつて秋の食卓を飾ったサンマとハタハタは、すっかりとれな
 くなりました。
 たまに見かけても目が飛び出すほどの高値がついています。
 もう、庶民のものではなくなりました。
 その代わり、お米はおいしいブランドのものがどんどんとれています。
 そしてなぜかこのお米、今年はずいぶん安く売られています。
 ありがたいことですが、農家は大丈夫なのでしょうか。



 今週末からまた3連休とのことなので、キャンプ場も賑わうことでしょう。
 大沼観光も少しずつ回復していきそうです。
 連休はなんの祝日かとカレンダーを見ると「スポーツの日」となって
 いました。
 えっ、「スポーツの日」ってなんだ?
 ネットでみると「2020年から体育の日はスポーツの日に変わりました」
 とのこと。
 その理由はでていませんでしたが、国ではできるだけ「体育」の字を使用
 しないようにしているようです。
 ちなみに「日本体育協会」はすでに「日本スポーツ協会」に変更されている
 とのことですし、来年からは「国民体育大会」も「国民スポーツ大会」に変
 わるのだそうです。
 
 広辞苑によると「スポーツ」は、遊戯、競争、肉体的鍛錬の要素を含む身体運動
 の総称。
 一方「体育」は健全な身体の発達を促し、運動能力や健康で安全な生活を営む
 能力を育成し、人間性を豊かにすることを目的とする教育。
 と書かれています。つまり総称と教育の違いなのだそうです。
 
 まあ、森のオッサンとしてはどちらでもいいのですが、国の方向がかっての
 大衆スポーツから一部のエリートスポーツに急速なシフトチェンジをしている
 ことと関係があるのかもしれません。
 今、明るいニュースといえばスポーツのことしかありませんから、それなりに
 深く考えてやっているのでしょうね。



 10月ともなれば、淋しいかな咲いてる花も僅かです。
 そんな中で庭木ではムクゲが、野の花ではアザミが元気です。
 ともに霜が降りるまでがんばってほしいのですが、無理かな。