昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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外宮別宮「月夜見宮」へ参拝

2009年07月14日 | 近畿地方の旅
ゴールデンウィークに行った伊勢旅行の続きです。

5/3早朝、外宮の参拝を終えて、近くにある別宮「月夜見宮」へ参拝しました。



外宮から「神路通」を直進すると「月夜見宮」に突き当ります。

「月夜見宮」の参道口は、深い森に囲まれています。

鳥居を入ると乗用車3台程度の駐車場がありました。



境内に入り、参道口を振り返って撮った写真です。

入口には「手水舎」がありますが、木が茂って暗い参道口を過ぎると明るい境内が広がっています。



月夜見宮の社殿前から参道口方向を撮った写真です。

向って右の「手水舎」に並ぶ建物の名称は、分かりませんが、壁がなく、板葺きの屋根でした。

手前の社殿前の砂利の色が白黒の二色となっているのが分かります。



参道口を入り、左手にある「宿衛屋」[しゅくえいや](社務所)の建物です。

早朝で、ひっそりとしていました。



「月夜見宮」の社殿です。すぐ脇に杉(?)の大木がありました。

祭神は、「月夜見尊」、「月夜見尊荒御魂」[つきよみのみことのあらみたま]と書かれており、伊勢神宮では珍しく、一つの社に二柱の神が祀られています。(とは言え同じ月夜見尊です)

「月夜見尊」は、最高神とされる女神「天照大神」の弟神でありながら、「天照大神」と同格とされる女神「豊受大神」(外宮)の別宮[わけのみや]に祀られています。

伊勢神宮の食物を司る女神「豊受大神」とは、いったい何者でしょうか?

又、伊弉冉[いざなぎ]の長男と思える「月夜見尊」を最高神とせず、姉神「天照大神」を最高神としたことも謎に思えます。

「豊受大神」は、兵庫県北部から遷宮されたとされ、元宮が残っているとのことで、一度訪ねてみたいと思います。



月夜見宮の社殿の横は、式年遷宮の敷地があり、社殿中央の砂利は、白く、両端は黒くなっています。

建物は、外宮の境内にある別宮と同じもので、背後のさわやかな5月の森に建物の美しさが引き立てられているようでした。



「月夜見宮」の社殿から右手奥に進むと、「高河原神社」があります。

参道の脇に小さな建物跡のように石が並んでいます。

祠でもあったのでしょうか?



立札に「豊受大神宮摂社 高河原神社」とあります。

板葺きの屋根で、他の摂社と同じような建物です。



「月夜見宮」の社殿左手奥に進む道があり、鳥居の下に稲荷神社にある白い狐が見えます。



大木の根元が枯れて空洞になった所にお稲荷さんが祀られているようです。

大木は、数本の木に支えられています。



白い狐の間に小さな賽銭箱があり、その奥に上が三角形になった石が置かれていました。

なぜか古代祭祀で神の依り代となる石のようにも思えます。

外宮境内の「度会国御神社」の奥にも大木の根元に白い狐の置物と、鳥居がありましたが、同じ神様なのでしょうか?

これらの神様に社殿を造らなかったことも謎です。

案内板もなく、祀られた神様もまったくわかりませんが、社殿のない遠い古代の信仰がそのまま残っているような感じです。


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