昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

石垣島豊年祭の「旗頭」

2007年08月05日 | 沖縄の旅
石垣島、八重山博物館の玄関に入るといきなり何かの飾りのようなものが置かれていました。
下の木の札に「松竹梅」とあり、太陽・鶴・松・竹・梅の飾りが付けられていますが何に使うものか解りませんでした。
博物館は、まったくこれを知らない人間が、いきなり見ることを想定していないようです。


「八重山博物館」の玄関です。
いかにも昔のお役所といった感じの建物で、階段を上がっていきます。


玄関付近にもうひとつ飾りのようなものが置かれ、下の木の札に「旗頭 川藤(ズルカキ)」寄贈:大川字会とありました。
「旗頭」の文字で沖縄のお祭りの旗の上に飾るものではと気付きました。


展示室に絵と、説明文が展示してありました。
石垣島、「四カ字の豊年祭」の絵ようです。
「四カ字(しかあざ)」は、石垣島離島桟橋を中心とした市街地で、新川、石垣、大川、登野城(とのしろ)の四つの字(あざ)の総称だそうです。
昔、石垣村から始まり、登野城が分離、さらに石垣から新川、登野城から大川が分離して四つの字(分離した当時は村でした)となったようです。
「豊年祭」は、字(あざ)毎にある御嶽(おん)で行なわれる「オンプーリィ」と、「四カ字」合同で行う「ムラプーリィ」があるそうです。


展示室のガラス越しに、「四カ字の豊年祭」の写真が展示してありました。
よく見ると玄関の飾りは、旗の上にある飾りとおなじもののようです。


上の写真の横に少し変わった飾りが展示されていました。
流の頭が描かれ、その口から剣が出ています。

説明書きを以下に転記します。
■ヤマカシラ
村のシンボルとして、村人が総出で働くとき、あるいわ集まるときに使用した。竿にたてて持ち、下に三角旗をつけた。
右上の道踊りの図にも、龍のヤマカシラが描かれている。


こんな飾りも展示されていました。
玄関の飾りとよく似ています。
中心に太陽が描かれているものが多いようです。


この写真は、「八重山民俗園」の「旧牧志邸」に展示されていた、「四カ字の豊年祭」写真です。
幟に書かれている文字にはそれぞれに願いが込められているようです。
「請福」「天恵豊」「祈豊」「愛(?)雨」「四海波静」などの文字が見えますが、なんとなく願いの意味がわかるような気がします。
お祭りで、重い旗を持って歩く人は大変なようです。



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