昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
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旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

北海道旅行No.6 ノシャップ岬へ

2010年08月08日 | 北海道の旅
7/15 15:30頃、「こうほねの家」を後に106号線を北へ進み、ノシャップ岬を目指しました。



道路脇に草の斜面が延々と続いていました。

北海道北部の海岸一帯ではよく見た地形です。

冬の厳しい寒さや、強い風で、木が育たない点は、本州の高い山の頂上のようです。



北海道北端部分の地図です。

左下の「浜勇地」にある「こうほねの家」から北に進み、「野寒布[ノシャップ]岬」を目指して進みました。

その後、稚内港近くのホテルにチェックイン後、「宗谷岬」見物に行きました。

北海道の地理になじみのない私は、「ノシャップ岬」を見て、「ノサップ」の間違いでは?と疑問に思い、地図を調べてみました。

「納沙布[ノサップ]岬」は、北海道東部の根室半島の先端で、ここは「野寒布[ノシャップ]岬」でした。



道路脇の空き地で昆布を干す風景に出合いました。

この季節は収穫期のようで、利尻島、礼文島の各所の海岸でも同じ風景が見られました。

ところで、利尻島で土産の昆布を買った時、「ミミコ」と呼ぶ海草を見つけ、みそ汁の具に良いと聞いて、買って帰りました。

「ミミコ」は、「ギンナンソウ」の別名で、「なめこ」のようなヌルヌルした食感がとても気に入りました。

収穫量が少ないそうで、地元だけで消費されているのでしょうか。



昆布は、一枚づつていねいにのばしているようです。

昆布店の話によると、天然物の昆布はほとんど小さく、大きいものはたいてい養殖物だそうです。



「ノシャップ岬」に近づくに従って道路脇に建つ家が増えて来ます。

ほとんどの家は、内陸側の少し高い場所に建ち、海岸側には倉庫などが建っていました。

相変わらず草に覆われた斜面が続いています。



「ノシャップ岬」に到着です。

日本で二番目の高さ(42.7m)とされる「稚内灯台」は、よく目立紅白の模様で、まるで火力発電所の煙突のようでした。

最北端の宗谷岬と並ぶ北の岬で、水族館などもありましたが、なんとなく感激のないスポットでした。



広場に「ノシャップ岬」の案内板がありました。

晴れた日には後方に利尻富士が美しく見えるようですが、残念です。



広場にイルカのオブジェがありました。

イルカの鼻先に4時前を指す丸い時計があり、曲芸をする水族館のイルカにも見えます。



「ノシャップ岬」の西に面した「恵山泊漁港」です。

船の出入りも見えず、実に静かで、のんびりとした気持ちになりました。

岬の南方向にはなだらかな丘が広がっています。

地図を見ると日本最北端と思われる自衛隊の基地があります。

この辺りには飛行場もなく航空自衛隊の基地を疑問に思いましたが、レーダー基地で北方監視が任務のようです。



礼文島から稚内港に帰るフェリーから撮った「ノシャップ岬」です。

2日後の7/17午後2時頃で、利尻富士が見えない同じ様な天気でした。

船から紅白の模様の「稚内灯台」が見えた時、なぜか懐かしさを感じました。