昔に出会う旅

歴史好きの人生は、昔に出会う旅。
何気ないものに意外な歴史を見つけるのも
旅の楽しみです。 妻の油絵もご覧下さい。

浜比嘉島の「アマミチューの墓」

2007年03月20日 | 沖縄の旅
 
写真上は、沖縄本島の地図で、黄色の島が「浜比嘉島」で、地図右下は「浜比嘉」の拡大地図です。

与勝半島から海中道路を経て、平安座(へんざ)島に渡るとすぐ「浜比嘉島大橋」があります。
「浜比嘉島」へ渡り、左折して行くと「アマンジ」という小島が見えます。
その後、南に進み「シルミチュ霊場」にも行きます。

写真中段は、「浜比嘉島」から桟橋のような細い道でつながった小島「アマンジ」で、沖縄の国生みの女神「アマミチューの墓」があります。

女神「アマミチュー」は、男神「シルミチュー」と共に琉球の開祖で、琉球の島々を造り、琉球の人々の祖先であったとされています。

沖縄本島の地図の南に久高島があります。
琉球王朝の歴史書の神話によると久高島には、アマミキヨ(アマミチュー)と、シネリキヨ(シルミチュー)の兄妹がニライカナイ(海の彼方の世界)から島に天降ったとされています。
その後、対岸の斎場御嶽(世界遺産)に渡り、首里で天孫王朝を開いたとされています。

いきさつは分かりませんが、最後はこの島に墓が造られ、アマミチュー、シルミチュー二神の他に数神が祀られているようです。

奄美大島にもアマミキヨが島を開いて、その後、琉球に行ったという話が伝わっているようです。
「アマミチュー」は、「奄美の人」の意味でもあるそうです。

写真下段は、小島「アマンジ」に渡り、左の岸に沿って「アマミチューの墓」に行く途中の写真です。

道のすぐそばまでおだやかな波が打ち寄せ、岩の裾は波で深く削られていました。