加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

講習会用の凧材料の準備3

2014年06月30日 | 金沢市学童保育との凧揚げ大会

金沢市学童保育の指導者が来宅しました。
以前作った連凧の真ん中のラインを持参して今度の連凧に使いたいとのことで預かることにしました。
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古い資料を探すと平成13年7月16日に40枚の連凧、平成14年7月22日に60枚の連凧の材料を納めた記録がありました。
この当時は連凧を初めて製作した時期で、1.8Φの竹ひごを火であぶって曲げた横骨と1.8Φの竹ひごを2本縦の骨にしてラインを中に通した連凧であったと記憶している。
凧の形状や真ん中のラインを手探りの状態で作ったので、真ん中のラインはかなり太い糸を使用していました。
この連凧はイベントのある都度毎回揚げていたようで、持参したラインは何度かつなぎ直していたのか4個のブロックになっていました。
しかも糸の撚りも弱くなっていました。
話し合いの結果、新たに100枚の連凧を作ることになりました。
明日から連凧の材料をそろえることになりました。

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講習会用の凧材料の準備2

2014年06月29日 | 金沢市学童保育との凧揚げ大会

斜め骨も曲りを修正します。
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竹の曲りが2本均一に曲がっていません。
2本の竹の曲りが一緒になるまで竹を削ります。
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2本の竹の曲りが一緒になりました。

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斜め骨は2本1組で使うため凧の上部になる方に黒く印を付け
2本をセロテープで止めて1組になるようにしています。

このように竹の曲りは縦骨を除いて横の竹や斜め骨の曲りを見て、曲りが均一になるように竹を削り修正していきます。
この作業が時間がかかり結構大変な作業でが、この作業を行うことで竹の節で極端に曲がる竹や割れた竹を発見できます。
子供たちには作る喜びと揚がった喜びが皆と共有できるように、凧の材料提供する私にとってのこだわりの作業でもあります。

糸目糸とそり糸を凧の枚数分そろえて糸巻から糸を切り取ります。

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講習会用の凧材料の準備が出来ました。

後は指導者研修会を待つだけです。

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講習会用凧の材料の準備1

2014年06月27日 | 金沢市学童保育との凧揚げ大会

金沢市学童保育の凧作り用の材料準備に着手しました。
アンパンマン凧、ピカチュウ凧、ドラえもん凧の型紙を当てて切取りました。
その後凧の裏面に竹を貼りつけるため鉛筆でしるしを付けて行きます。
指導者講習会に使用するものは凧が完成してから絵を描くのが難しくなるので、事前に下絵を書いておきます。・・・・親切すぎるのかも?
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紙の切取りと線引きの終わったものです

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竹の準備です。5mmや3mmの平竹2.4Φの竹ひごを準備します。

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平竹や竹ひごを凧に応じて大まかな寸法で切断します。

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竹ひごを曲げてみると左右の曲りが均等ではありません。

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竹ひごを削り左右の曲りが同一になるように修正します。

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平竹を曲げてみると均一ではありません
中には竹の節で極端に曲り修正できないものも出てきます。凧の材料として作られていないので材料の中には幾つもの使用できないものも出て来ます。

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中には竹が割れている物もあります。

竹類は100本とか200本とかの単位で購入しているので、中には使えないものも混ざっていることもあるのですが、ホームセンター等で購入した材料よりも製品のバラつきも少ないように感じていますので多少の歩留まりの悪さはよしとしています。


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金澤がめ凧の資料

2014年06月24日 | 金澤郷土の凧資料

『金澤がめ凧』
金沢市史の「玩具」の項目の中に「玩具の種々」の絵がありました。
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(金沢市史の玩具の項目)

『玩具』の項を転記しました。
玩具は種々の模品その他種々のもの多くして屈指に暇あらず、普通最も行はるゝものは、風車、太鼓、びいびい笛、獨楽、張子人形、起上り小法師などの類にして、暇面に天狗、狐、お多福、般若、げんげんぼう、金時、座頭あり、これらの玩具は明治維新の際までみな金澤の玩具師が作れるにて、他よりの移入なかりき玩具師の最も名ありしは、大越屋、三國屋、能登屋などなり、殊に金澤にて作る起上り小法師は、京阪地方の達磨に異なり、武内宿禰(タケノウチノスクネ)に抱かれたる貴人が、松竹梅の模様のある蜀紅錦(ショッコウニシキ)に包まれ給うに擬したるものにて、他地方のものと異なり子女ある家庭にては、小形の起上りを多く箪笥にに入れ置けば、着物おのづから殖える謂はれ、疱瘡除け若しくば、病氣見舞いなどにも用ゆ、又張子物に虎、猫、牛などの頭を振るものあれども、近来セルロイドの玩具行われ、手張りの玩具は漸く行はれず、又純なる玩具にあらざれども、桃の節句に飾る御伽這子(オトギボウコ)、天皃を元として、種々に進化したる雛人形のうち、金澤の練物雛は美術的価値ありと稱せられる。

金澤の玩具が沢山書いてありその中に、「ふくら雀」の玩具があります。現在は金沢の老舗玩具の「中島めんや」から「ふくら雀の張子」を購入しましたので写真を掲載します。
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(ふくら雀の玩具)

また、絵の下方には凧があり市松模様の下に尻尾が沢山付いています。絵を拡大して文字を読むと「がめ」と読むことができました。

「がめ凧」の市松模様の色に関して、字凧の場合「文字は白」、「地は藍色」であったが、魔を嫌う色が、子供凧の場合は赤ではなかったかと思われます。
今回、再現した「がめ凧」の市松模様は白と赤として再現しました。
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(再現した金澤がめ凧)

石川県立歴史博物館で特別展で購入した「三都と金沢」の本の中に「都市と芝居」の項に金沢の犀川での芝居について書かれています。
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(石川県立歴博物館発行 三都と金沢」

芝居の演目で「長柄長者」の役者名が描かれた絵柄で「鶴と亀」が書かれたものが有りました。
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このような絵柄の「亀」の凧は揚げていたのでしょうか、「亀凧」の揚がった絵や文章はまだ発見されていませんが、市史の中の「金澤がめ凧」は子供の玩具凧と思われます。

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アンパンマン凧の試し揚げ

2014年06月22日 | 金沢市学童保育との凧揚げ大会

平成26年6月21日 曇り空ながら風は5~6m/s位であろうか、先日試作したアンパンマン凧1~3号を内灘海岸で飛揚させてみた。
最初にアンパンマン凧3号を揚げると糸目が合わず回転する、マントの押えの割竹を抜いておけば凧が飛揚したときにマントが気流を流すと目論んでいたのだが上手く行かなかった。
用意していた尻尾を付け糸目を調整してやっと飛揚させることができた。
顔の部分は1号2号とも竹ひごを巻き込んで丸みを持たせたが、今回は紙を切っただけであるが、強い風でも顔の丸みが出ているので、紙を切りっぱなしでも良いことが分かった。
それでも糸目位置が低いせいか引きが意外と強いのだが、凧が高く揚がらないのは構造的に無理があったのだろうかと気になる。
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アンパンマン凧3号

引き続きアンパンマン凧2号を飛揚させるが、タコが軽いので尻尾を少し重めに変えると引きもそこそこで難なく高く揚がっていった。
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アンパンマン凧2号

最初に作っていたアンパンマン凧1号は尻尾を付けずに安定して飛揚させることができた。
骨組みはマントの部分の竹ひごが弓形に斜め骨に沿うようにしている。このためマントの部分の気流が上手く流れていると推測される。
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アンパンマン凧1号

アンパンマン凧1~3号の中では1号が安定していたので1号の骨組みが良いと思われました。
帰宅後3号の骨組みにマントの部分に竹ひごを弓形に付け改良することにしました。
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アンパンマン凧3号の改良

後日天候を見て試し揚げで改良点を確認したいと思っています。
子供たちには簡単に揚がる凧作りの為まだまだ努力は続きそうです。







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