加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

内灘町新春子供凧揚げ大会の軌跡

2014年04月04日 | 内灘町子ども凧遊び大会

  平成8年10月、内灘町子供連絡協議会と内灘町は子供たちに凧作り、凧揚げを通じて凧に親しんでもらい、凧の町を次世代に引き継いでもらおうと、子供だけの凧揚げ大会を企画した。
 

 小生が関わった期間は、第1回大会から第4回大会までの4年間という短い期間でしたが、その凧揚げ大会の講習会に裏方として参画してまいりました。

その間の記録を北国新聞の記事を転載することで記録として残しておきたいと思います

        

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内灘町新春子ども凧遊び大会実行委員会の発足

18日までに「‘97内灘町新春子ども凧遊び大会」(同実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催、日本の凧の会、内灘町子供連絡協議会後援)を来年112日に同町体育館で開催することを決めた。“凧のまち”の伝統を次世代に引き継ぎ、世界に発信するとともに、児童の豊かな創造力と自己表現の能力を育もうと初めて企画された。

16日に内灘町文化会館で開かれた第1回実行委員会では、大会長の東哲男内灘町教育委員長ら委19人が委嘱を受けたあと、大会の実施要項に ついて話し合った。
計画によると、大会は主に内灘町内の児童が対象となる。児童が持ち寄った手作り凧を室内で揚げて交流し、小学5,6年生が自分の姿を描いた凧による「私の分身凧部門」、小学1年生から4年生による「かわいいミニ凧部門」の2部門で凧の独創性を競う。キャラクターショーも繰り広げられる。
 
大会に向けて、今月20日には町体育館で、町内各地区の子ども会役員を招き、凧づくり指導者講習会が開かれる。「日本の凧の会」の会員で創作凧制作の第一人者である小関章氏(東京)が講師を務める。

  1117日と128日には、町体育館で児童凧づくり会が開かれ、児童たちが大会に持込む凧の制作に取り組む。

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第1回新春子ども凧遊び大会の記録

2014年04月04日 | 内灘町子ども凧遊び大会

平成8年10月21日付け北国新聞より

        

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 来年
1月に内灘町で開催される「’97内灘町新春子ども凧遊び大会」(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催、日本の凧の会、内灘町子供連絡協議会後援)に向け、同実行委員会は20日、町体育館で凧作り指導者講習会を開き、凧づくりの技術を子供会の指導者たちに伝えた。
 
 講習会は、大会で揚げる凧を製作する1117日と128日の「児童凧づくり会」の指導役を育てようと開かれた。内灘町子供連絡協議会の約30人が参加し、日本の凧の会の会員である創作凧の第一人者である小関章さん(東京)から指導を受けた。
 
 参加者は「私の分身凧部門」の凧づくりに取り組んだあと、「かわいいミニ凧部門」にだす、スーパーの袋や、くしなどを使ったアイデアあふれるミニ凧の作り方を学んだ。 

 大 大会は来年112日、主に町内の児童を対象に開かれ、児童たちが手作り凧を室内で揚げて交流し、凧の独創性を競う。』


講習会用の材料準備

 小関章さんは東京から毎回講習会に出席できないため、小関さんのアシスタントとして小生と妻の二人が、実質の講習会の指導と講習会材料の準備を行うこととなった。
 
「子供たちに教えて下さい」と小関さんから新作凧が出来るたびに頂戴していたのであるが、いざ講習会のために「小関凧」の材料を準備するのに戸惑ったことは、ピアノ線の購入先と凧の台紙であるポリ袋であった。
 ピアノ線は模型屋さんにあると思い何軒か回ったが長尺のものはなかった。また、鉄製品を扱う問屋にもピアノ線は扱っていなかったので、小関さんにお願いして必要数を送って頂くことになった。

 ここで問題になったのがピアノ線の太さである。小関さんの製作した凧は柔らかい風で使用するもので、大会は屋内であるが終了後は屋外でそれも冬の強い風である。果たして小関さんの構造の凧で大丈夫であろうか?

 ピアノ線の太さを変え、厚みの違うビニールで台紙を作り何度か試し揚げを行い、1月の凧揚げ用の形を決定した。
 
分身凧の上部ピアノ線は1.4ミリ、下部のピアノ線の太さを1.0ミリとすることにした。
 また、台紙となるビニールも薄くて子供たちが扱いにくいと考え、セロハン紙で作ることにして9030巻のロールを購入し、製作してみるとセロハンの張りもあり扱いやすく作り易いことでよいと思ったが、水にぬれると縮んでしまうことが判明しポリエチレンに変更した。
 ポリエチレンも厚さが多種あり、厚さの違う何種類ものポリ袋を購入し凧の台紙となる部分が取れる大きさと厚みを調べることから始まったのである。
 
分身を書く和紙は機械漉き和紙で以前から購入していた紙問屋で調達することとした。
 
分身凧の縦骨のヒノキ棒やミニ凧の縦骨となる竹ひごと揚げ糸はホームセンターで購入することとした。
 
当時は現在のようにインターネットが活用できなくて、凧作りの講習会用の材料調達は購入先を調べることや、何度も材料を変えての試行錯誤を繰り返しで煩わしいことであったが、子供たちが簡単に作れ、そしてすぐ飛翔できる小関凧の魅力を伝えることで、救われるものがあった。

新春子ども凧遊び大会第1回講習会
平成8年11月18日付け 北国新聞より

 

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来年1月に開催される‘97内灘町新春子ども凧遊び大会(同実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)の出品作品を作る第1回児童凧づくり会は17日、同町内灘体育館で開かれ、小学生約100人が独創性あふれる凧の絵柄を描いた。
  能田敏明内灘町子ども会連絡協議会会長、松野長義教育長の挨拶の後、児童は、日本の凧の会の花木幹史さん(松任市)や町子ども会連絡協議会のメンバーら、約50人の手ほどきを受けて凧の絵柄づくりに取り掛かった。
  1年生から4年生までは、「かわいいミニ凧部門」の凧にアニメのキャラクターやクラゲなどを色鮮やかに描き、5,6年生は自分の姿をかたどった「私の分身凧」の制作に励んだ。 
 児童は、128日に開かれる第2回児童凧づくり会までに絵柄を完成させ、凧の組み立て作業を行う。 

 大会は、来年112日に内灘町内灘体育館で開かれる。

分身凧の作業工程

①.11月7日分身凧の第1回講習会はで自分の体形を新聞紙に写し、それをハサミで切り取り、切り取った型紙を和紙の上に置き体形を書き写す。

和紙に描かれた自分の体形図をもとに、もう一人の自分を書き加え絵具等で彩色する。この彩色は自宅へ持ち帰り、彩色後は切り取って次回の講習会に持ってくる。

②.12月8日分身凧の第2回講習会、分身を貼るためのポロエチレンで台紙を作る。この台紙は六角形で縦骨はヒノキ棒、上の横骨は1.4ミリのピアノ線、下の横骨は1.0ミリの4ピアノ線をどちらも彎曲させて貼り付ける作業を行い。出来上がった台紙に分身を両面テープで貼り付ける。その後糸目糸を付け完成となる。



新春子ども凧遊び大会凧遊び大会第2回講習会

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来年1月に開催される‘97内灘町新春子ども凧遊び大会(同実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)の出品作品を作る第2回児童凧づくり会は8日、内灘体育館で行われ、小学生訳50人が個性あふれる“私の分身凧”を完成させた。
 児童たちは先月17日から凧の制作に入っており、「かわいいミニ凧部門」に出品する小学生1年生から4年生までは各自作品づくりをほとんど終えている。
 この日は「私の分身凧部門」に出品する5,6年生らが集まった。私の分身凧は、児童の全身を描いた絵を凧にしたもの。
 日本の凧の会の花木幹史さん(松任市)や町子ども会連絡協議会のメンバーら約20人の手ほどきを受け、絵柄をひし形の凧にはり付け、バランスよく揚がるように慎重に糸を取り付けて、凧を完成させた。児童らは、会場でためし揚げをして、作品の出来栄えに満足そうに息を弾ませた。

 大会は来年1月12日、内灘体育館で開かれ、児童らが持ち寄った手作り凧を室内で揚げて交流し、作品の独創性などを競う。

第1回新春子ども凧遊び大会の開催
平成9年1月13日付け 北国新聞より
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‘97内灘町新春子ども凧遊び大会(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催、日本の凧の会、内灘町子供連絡協議会、テレビ金沢後援)は12日、町内内灘体育館で開かれ、児童らが個性豊かな手作り凧を元気いっぱいに揚げて出来栄えを競い、交流を深めた。

 開会式には、児童と父母、大会関係者など合わせて役300人が出席した。岩本秀雄町長が「今大会の凧作りを通じて、皆さんが家庭や先生らと楽しくコミュニケーションを図ったことを嬉しく思う」とあいさつし、川原重北国新聞社事業局長、大会実行委員会の東哲男教育委員長が児童らを激励した。
大会では、小学校5,6年生の「私の分身凧」、小学校1年生から4年生までの「かわいいミニ凧」の2部門で審査が行われた。
児童らは笛の合図で4人ずつ、白い息を弾ませて元気に会場を走り、自分で作った凧を揚げた。
 自分の等身大の似顔絵を描いた「私の分身凧」は表情や服装などに特徴を捉えた個性的な仕上がりのものが多く見られ、「かわいいミニ凧」は好きな動物やアニメキャラクターを色彩豊かに描いた絵柄が目立った。

 審査では、凧の絵柄や姿、形などの仕上がり具合や、空中でのバランスが基準となった。日本の凧の会の堤昭明事務局長ら5人が審査にあたり、2部門で34人の児童が「内灘凧名人賞」、「内灘凧博士賞」を受賞した。

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第2回新春子ども凧遊び大会の記録

2014年04月03日 | 内灘町子ども凧遊び大会


'98新春子ども凧遊び大会実行委員会の開催
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来年1月の‘98内灘町新春子ども凧遊び大会((同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)に向けた第1回凧作り講習会は10月19日、同町向粟崎の向粟崎体育館で開かれる。
 初回は日本の凧の会の花木幹史さん・邦子さん夫婦(松任市)が講師を務め、子どもに指導する立場となる町内17地区の子供会の役員約50人が「ミニ凧」と「私の分身凧」の作り方を学ぶ。
  大会に参加する小学生向けの講習会来月8日を皮切りに3回おこなわれ、子供たちが出品作品を完成させる。 ‘98内灘町新春子ども凧遊び大会実行委員会はこのほどどうまち文化会館で開かれ、同委員会委員を決めた。


‘98内灘町新春子ども凧遊び大会の指導者講習会

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 来年1月に開催される「‘98内灘町新春子ども凧遊び大会」(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)に向けた凧づくり指導者講習会)は19日、同町向粟崎体育館で開かれ、子供会の役員ら薬50人が実際に凧を作って指導の仕方を学んだ。

 子供会の役員は11月8日を皮切りに3回行われる凧づくり講習会の指導役を務めることから、これに先立って指導者講習会が開かれた。
講師は日本の凧の会の会員花木幹史さん(松任市)が務めた。参加者は紙の上に横たわって自分の体の形をとり、マジックで色を塗って「私の分身凧」を作り上げた。
試し揚げで、自分そっくりの分身凧がふわりと空中に浮かび上がると「揚がった」と歓声をあげた。


新春子ども凧遊び大会第1回講習会の開催
 平成9年11月9日 北国新聞より      
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 来年1月に開催される「‘98内灘町新春子ども凧遊び大会」(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)の出品作品を作る第1回児童凧づくり講習会は8日」、同町内灘体育館で開かれ、児童約200人が「ミニ凧」や「私の分身凧」作りに励んだ。
 指導は日本の凧の会の会員花木幹史さん・邦子さん夫婦(松任市)や指導者講習を受けた子供会役員ら約50人が務めた。
  1年から3年までの児童は父母や指導者の手助けを受けてドラえもんやキティちゃんといったアニメのキャラクターをかたどって色を塗り、ダイヤ型のビニールやひごと組み合わせてミニ凧を完成させた。
 糸をつけ終わった児童は会場内を走り回って凧を揚げた。 4年から6年までの児童は「私の分身凧」の製作にとりかかり、大きな紙に自分の姿をかたどった。30日に組み立てる。

新春子ども凧遊び大会第2回講習会の開催
 
  平成9年12月1日 北国新聞より
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 来年1月11日の‘98内灘町新春子ども凧遊び大会(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)に向けた凧づくり講習会は30日内灘体育館で開かれ、小学生や保育所園児と父母訳10人が力作を仕上げた。
「私の分身凧」を作っている小学4年-6年の児童は、笑顔でピースをしている姿やバンザイをしている自分の姿を描いた縦約170㎝の凧の三か所に糸を結び、空中に揚げた時のバランスを考えながら糸目を合わせた。
 前回の講習会に参加できなかった低学年の児童や保育所の園児は縦約40㎝のビニール製のミニ凧や縦約50㎝の和紙製のダイヤ凧作りに熱中した。
児童らは凧が完成するとすぐに、糸を手に体育館内を元気いっぱいに走り回り、凧が空中に見事浮かぶ様子を見て笑顔を浮かべた。


’98 第2回内灘町新春子ども凧遊び大会開催
    平成10年1月17日付け 北国新聞より

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  ‘98内灘町新春子ども凧遊び大会(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催、日本の凧の会、内灘町子供連絡協議会、テレビ金沢、ラジオかなざわ後援)は11日、内灘町体育館で開かれ、子供と父母ら600人の参加者が日本の正月の象徴ともいえる凧遊びを楽しんだ。  開会式では岩本秀雄町長が「立派な砂丘を持つ町の子供として誇りを持ち、今日出品した凧を持って5月の内灘町世界の凧の祭典にも参加してほしい」とあいさつ、上山春樹北国新聞社事業局長、前崎隆夫町議会議長、大会実行委員長である東哲男町教育委員長が参加者を励ました。
 大会は小学校高学年対象の「私の分身凧」部門と低学年対象の「かわいいミニ凧」部門、審査対象外となる保育園児の「ダイヤ凧」部門に分かれて行われた。子供たちは糸を握ってやく40mのコースを元気いっぱいに走り、自作の凧の出来栄えを競った。

     





 

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第3回内灘子ども凧遊び大会の記録

2014年04月02日 | 内灘町子ども凧遊び大会

凧揚げ大会の変更に伴い、凧の骨組みを試作する
平成10年1月に開催された「新春子供凧遊び大会」は室内での開催であったが、実行委員会の反省会で、「子供たちにのびのびと凧揚げをさせたい」との意見もあり、今後は屋外で開催したい。ついては天候が比較的安定している11月が良いのではないかとなった。
名称も「内灘町子供凧遊び大会」と改称することに決まった。
第3回目の開催について大会顧問でもある小関章さんに相談し、小関さん製作の魚の凧をシリーズとして魚の凧が空を泳ぐ「大空水族館」とすることになった。
 室内で開催すれば、小関さんの作られた凧の大きさ、骨組みで十分であるが、11月となると季節風も強くなるため、小関さんの制作した骨組みでは風に負け、その結果、凧が変形して子供たちの夢が果たせなくなる恐れが懸念されたため、新作凧の大きさでのピアノ線の太さを変えて試作を繰り返し、凧の大きさと骨組みを決めた。そのためピアノ線は0.5ミリ~1.3ミリの太さまで各種の在庫持ちとなった。
 風が弱い場合は子供たちが走って風を起こせば良いとの発想に変更したのである。魚の凧の種類も多く種類ごとに材料をそろえるのも大変な作業であったが、何とか屋外開催の趣旨に応えることが出来た。
 この大会の講習会についての記録がないので、講習会の詳細については不明である。依って、当時の開催についてのコラム記事を転記する。

『大空にはばたけ浜っ子の夢 ㊤』より」

平成10年11月19日付け 北国新聞
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平成10年11月19日付け 北国新聞コラム欄 『大空にはばたけ浜っ子の夢 ㊤』より
内灘町子供凧揚げ大会「大空水族館凧揚げ大会(北国新聞社共催)が22日、同町総合グラウンドで開催される。今回は、「新春大会」と銘打って1月に内灘体育館で開かれた過去2回とは打って変わって、初の屋外開催となる。本番へ向けた関係者の意気込みを紹介する。

「子供たちに屋外でのびのびと凧を揚げさせてやれないだろうか」。今年1月の第2回内灘町新春子ども凧遊び大会が終わった後の反省会で、実行委員会の役員から声が上がった。内灘体育館は手狭であるため、本来大会の主役であるべき子供たちが自由に凧揚げを楽しむ余裕がないとの共通の思いがあったからである。
 そして、第2回大会から8か月たった9月の実行委員会の場で、天候の比較的良い11月に内灘総合グラウンドで大会を開催することが正式に決まり、役員の間に笑顔が浮かんだ。
 雨天時の対応にも、「子供が主役」との思いが色濃く反映された。「順延で例年以上に予算がかかる」「世話役の大人も大変だ」などの意見も出されたが、「何とか屋外開催を実現させたい」との声が勝り、雨天順延、さらに順延日が雨天の場合は急きょ室内開催に変えるという三段構えで臨むことになった。
 世話役を務める町子供会連絡協議会の山下郁夫事務局長は「子供たちが歓声を上げて元気いっぱいに走り回る姿が見られるのが楽しみ」と話す。
 実行委員会長を務める東哲男町教育長はさらに「室内では軽くて小さな凧しか上げられなかったが、今後、屋外開催が定着すれば子供たちが思い思いの凧を作って参加するようになるのではないか」と大会の将来像に思いをはせる。後の心配は天候のみ」。大会成功の願いを込め、関係者は空をにらんでいる。


『大空にはばたけ浜っ子の夢 ㊥』より」
   平成10年11月20日付け 北国新聞より

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 22日に行われる内灘町子ども凧遊び大会「大空水族館凧揚げ大会」(北国新聞社共催)の陰には縁の下の力持ちとして汗を流す裏方の姿がある。
 今回、新設される修理コーナーと凧作りコーナーもそんな裏方たちの発案から生まれた。昨年の大会では、凧が壊れ、寂しそうな子供たちの顔があった。「修理」では日本の凧の会会員の花木幹史さん、邦子さん夫婦(松任市)、花木さんから講習を受けた子供会役員が持ち込まれた凧を応急修理することになった。
 「凧作り」は、友達や兄弟の応援のために来場した子供や通り掛かりに立ち寄った園児や児童らにもその場で凧を作って参加してもらおうとの計らいである。
 昨年に引き続き事務局を務める町教育委生涯学習課職員の高山ゆかりさんと若林優治さんは「会場に来た子はみんな参加させてあげたい。凧揚げを通じて学校の違う子ども同士が仲良くなってくれればうれしい」と口をそろえる。
 会場ではまた、子供たちと障碍者の心の交流も計画されている。子供会連絡協議会の能田敏郎会長と大久保等副会長は先ごろ、町身体障碍者部会のふれあい絵手紙教室に依頼して凧絵約10枚を描いてもらった。凧絵は同副会長が骨組みし、当日、子供たちの凧とともに会場の空を彩る。
 子供を喜ばせるため、我々大人が努力するのは当然のこと」。子どもたちの笑顔と凧を通した成長を願う能田会長の言葉に力がこもった。

『大空にはばたけ浜っ子の夢 ㊦』より」
   平成10年11月21日付け 北国新聞より

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「揚がった、揚がったよ」。14日に開催された凧作り講習会で、試し揚げする子供たちから次々と歓声が上がった。
 マンボウにヒラメ、タコにイルカ・・・子供たちの後ろを色とりどりの「さかな凧」が悠々と泳ぐ。
 子供たちは糸を手に内灘体育館の中を所狭しと走り回り、時折振り向いて凧が揚がっているのを確認しては目を輝かせた。走っているうちに友達とぶつかり転んでしまう子供もいるが、凧揚げに夢中で、泣き出すことなくすぐに立ち上がり走り出す。
 向粟崎小4年、永井恵さん=向粟崎四丁目=は「うまくできた。今年は屋外が会場なのでずっと揚げていられるから楽しみ」と声を弾ませ、大根布小5年、山田絵里奈さん=大根布六丁目=もかぜが強いと揚げるのも難しいので、本番は風がないといいな」と笑顔を見せる。こどもたちの胸には既に、本番当日、自作の凧が会場の内灘総合グラウンド上空に高々と揚がる様が思い浮かんでいる。
 「子供ばかりでなく凧好きの大人にも飛び入り参加してもらい、一緒に凧を揚げたり、揚げ方を指導してもらえるようになればいい」。実行委員会顧問を務める岩本秀雄町長は約1500人の町内凧愛好者と子供たちの交流に期待を寄せた。
 明日はいよいよ本番。凧を手にして子供たちが内灘総合グラウンドに続々集まってくる。


内灘の空が「水族館」に
  平成10年11月22日付け 北国新聞より
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内灘町子ども凧遊び大会「大空水族館凧揚げ大会」(実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)は22日午後1時から、同町の内灘総合グラウンドで開かれる。
 初の屋外開催となった今回は、「さかな凧」をテーマにしており、保育所・幼稚園から小学6年生までの子供が魚をかたどったユニークな凧を揚げる。
 会場には凧作りコーナーも開設され、凧を持っていない子供たちの当日参加も可能となる。また、オープニングアトラクションとして、金沢市の長沢ミュージックアカデミーのステージや内灘町のグループ「酔天狗」のスポーツカイト演技も予定されている。
 雨天の場合は23日に延期となり、同日も雨天の場合は内灘体育館での開催となる。(以降略)

平成10年11月22日付け 北国新聞 内灘の空が「水族館」に
内灘町子ども凧遊び大会「大空水族館凧揚げ大会」(実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)は22日午後1時から、同町の内灘総合グラウンドで開かれる。
 初の屋外開催となった今回は、「さかな凧」をテーマにしており、保育所・幼稚園から小学6年生までの子供が魚をかたどったユニークな凧を揚げる。
 会場には凧作りコーナーも開設され、凧を持っていない子供たちの当日参加も可能となる。また、オープニングアトラクションとして、金沢市の長沢ミュージックアカデミーのステージや内灘町のグループ「酔天狗」のスポーツカイト演技も予定されている。
 雨天の場合は23日に延期となり、同日も雨天の場合は内灘体育館での開催となる。(以降略)


平成10年第3回内灘町子ども凧遊び大会
  平成10年11月23日付け 北国新聞より

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平成10年11月23日付け 北国新聞 内灘町子ども凧遊び大会 魚描いた力作舞う
内灘町子ども凧遊び大会「大空水族館凧揚げ大会」(実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)は22日、同町の内灘総合グラウンドで開かれ、子供たち約280人が吹きすさぶ寒風をものともせず、元気いっぱいの歓声とともに工夫を凝らした大小さまざまな凧を揚げた。
 凧遊び大会は過去2回、「新春大会」と銘打ち、1月に内灘体育館で行われてきたが、今回から場所と時期を改め、屋外で開催することになった。
 この日はあいにくの曇り空となったものの、子供たちは父母や子供会役員の手助けを受けながら、自作の「さかな凧」を揚げ、凧遊びを楽しんだ。会場上空にはマンボウ、ヒラメ、タコ、カニなど多彩な「さかな凧」が悠々と泳ぎ回り、「大空水族館」を演出した。
 内灘町鶴ケ丘小3年の勝崎奈津さんは=同町鶴ケ丘四丁目=は「前回大会はミニ凧で参加したので、今回は大きい凧で高く揚げることができてうれしい」と笑顔を浮かべた。
 開会式では、大会実行委員長の東哲男町教育委員長と岩本秀雄町長、上山春樹北国新聞社事業局長が挨拶に立ち、黒田泰三町議会議長が祝辞を述べた。
 大会は日本の凧の会、町子供連絡協議会、テレビ金沢、ラジオかなざわが後援した。

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第4回内灘町子ども凧遊び大会の記録

2014年04月01日 | 内灘町子ども凧遊び大会

       

平成11年 内灘町子ども凧遊び大会 今年のテーマは「トンボ凧」

平成11年8月13日付け 北国新聞より

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平成11年8月13日付け 北国新聞 内灘子ども凧遊び大会 今年は「トンボ凧」
 10月10日に開催される内灘町子ども凧遊び大会(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)の実行委員会は12日、同町役場で開かれ、副題を「トンボの大空遠足凧揚げ大会」とすることを決めた。「大空水族館凧揚げ大会」と銘打ってさかな凧を揚げた昨年に続き、今年はトンボ凧が内灘の秋の空を乱舞する。 トンボ凧は創作凧の第一人者である東京在住の日本の凧の会会員小関章さんが作ったオリジナル凧で、半透明のビニール製で、子供たちがピンクや緑など好きな色を付けることができる。
小学4年生から6年生まではトンボ凧、保育所と小学1年生から3年生までは秋を題材にしたミニ凧をテーマとし、来月26日に開く凧づくり講習会で作り方を指導する。
席上、タイムスケジュールの詳細や表彰の内訳などについても協議し、10日が雨天の場合11日に順延することも申し合わせた。
 会長の東哲男町教育委員長は「早いもので屋外での開催は2回目となる。子供たちのために、今年もご協力をお願いしたい」と挨拶した。
 大会は日本の凧の会、町子供連絡協議会、テレビ金沢、ラジオかなざわが後援する。


第4回 内灘町子ども凧遊び大会講習会開
  平成11年9月27日付け 北国新聞 
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 来月大会、内灘で児童ら講習会
 来月10日の内灘町子ども凧遊び大会「トンボの大空遠足凧揚げ大会」(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)に向けた凧作り講習会は26日、同町の内灘体育館で開かれ、町内の小学生と園児約170人が赤トンボなど秋をテーマにした凧づくりに励んだ。
 子供たちは松任市在住、日本の凧の会会員花木幹史さん・邦子さん夫婦と町子供会連絡協議会役員の指導を受けながら、小学2年生以下はミニ凧、三年生はひし形のエイ凧、4年生以上はトンボ凧作りに挑戦した。
中でもトンボ凧は横幅が広く長さが短いことから、角凧などと比べてバランスをとるのが難しく、製作は慎重に進められた。
子供たちはトンボ凧の羽根にストライブや渦巻模様、鳥の絵を描いたり、エイ凧やミニ凧にピンク黄色でカラフルなクワガタや、カマキリ、クリ、ブドウを描いたりと、自由な発想で、世界でただ一枚しかない凧を完成させた。
凧が仕上がると子供たちは待ちきれない様子で体育館内を走り回り、試し揚げして出来栄えを確かめた。


第4回内灘町子ども凧遊び大会「トンボの大空遠足凧揚げ大会」
平成10年10月11日付け 北国新聞より

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内灘町子ども凧遊び大会「トンボの大空遠足凧揚げ大会」(同大会実行委員会主催、内灘町、北国新聞社共催)は10日同町の内灘総合グラウンドで小学生、園児と父母ら約300人が参加して開かれた。手作りのトンボ凧やキノコ、クリなど秋をテーマにしたミニ凧が大空に浮かび、子供たちの歓声が会場に響いた。
開会式では東哲男町教育委員長、岩本秀雄町長らがあいさつにたち、オープニングではトンボ凧やミニ凧の生みの親でもある東京都在住の創作凧名人による創作凧のデモンストレーションが行われた。
大会は日本の凧の会、町子供連絡協議会、テレビ金沢、ラジオかなざわが後援した。

平成11年10月16日 北国新聞より

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