平成28年3月28日 先日から彩色が完成していた凧に糸目糸を付けて凧を完成させました。
講習会用としてウィンドラブから購入している角凧キットは3点糸目で尻尾無しでも揚がるように講習していますが、揚がりが悪い時に付ける尻尾がキットには入っています。
大阪支部の講習会用の凧は最初から凧には尻尾を付けて揚げるという講習会のようです。
凧に尻尾を付けて揚げることで誰でも簡単に作って揚げることができ、各地での講習会が継続してきた重要な役割を担って居るように感じました。
今回作った角凧は天骨と斜め骨は骨の曲りを削って調整しましたので、尻尾は必要ないのですが2枚の凧の1枚には尻尾を2か所に付けました。
糸目糸は凧の上と下の2点糸目を付けました。
私達は凧の天骨をそらせる糸を反り糸と言っていますが、大阪支部では”張糸”と資料には書かれていますので、ここではその表現で張糸としておきます。
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(角凧1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/64/9a2568c2f4b1eb65e779f72ab91f6780.jpg)
(角凧2)
なにわ千鳥ながれの凧は丸く切りぬいた個所に見える竹骨の交差している個所に1点糸目を付けました。
凧の下部に1m位の尻尾を付けました。
凧の横部分の竹骨に張糸を付けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/2a/24364286432713eb1fcf4744dcb93f05.jpg)
(なにわ千鳥ながれ)
土佐凧は上下の2点糸目を付け、凧の下部には尻尾を貼りつけました。
凧の斜めに貼りつけた竹骨と横骨の交差した個所を縛り張糸を付けました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/cc/6fd7378b51aa69a92d04f3557a6c7e0e.jpg)
(土佐凧)
するめイカ凧は凧の上下に2点糸目を付け、凧の下部には尻尾を貼りつけました。
凧を製作する過程で竹を弓形にして曲りを調整したものを張糸としてそのまま使用しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/46/a5be265b3d4e24872d786243f2d7a7bd.jpg)
(するめイカ凧)
六角凧は私達が作っている物は上下2点づつの4点糸目を左右の長さを調整していましたが、今回の講習会用の凧は縦骨と横骨の交点に糸目を付ける2点糸目です。
凧の安定を考慮して尻尾を貼りつけました。。
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(六角凧)
大阪支部の月例凧揚げで教えて頂いたことでの発見は凧の尻尾の仕舞道具でした。
尻尾の貼り付け部分に輪ゴムを1本入れた当て紙を表から貼るだけのものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/05/346328be2ef1916d499c918f2d54dc71.jpg)
(輪ゴムの取付)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/cd/ecf9159de374c3fbc7e2ea7d53bfa35b.jpg)
(尻尾を仕舞った状態)
尻尾を折りたたんで輪ゴムで尻尾を巻くだけで尻尾が仕舞えるという裏技です。
今までは尻尾を紙テープなどで巻き付けていましたが、揚げた後は尻尾の始末に苦労した経験がありました。
この裏技はとても簡単ですが発想は素晴らしいと思いました。
後はできた凧を揚げるだけです。