加賀の旅人

郷土の凧と歴史の狭間に埋もれた凧の歴史を尋ねる旅人です。

平成28年の桜の開花

2016年03月31日 | 日々雑感
平成28年3月31日 「金沢地方気象台は30日金沢市でソメイヨシノが開花した」と発表がありました。
当地でも昨日、街路の桜並木に桜の花がちらほら咲いていましたので桜の開花宣言があると思っていました。

今年は暖冬の影響からか気温の高い日もあり、桜の開花が早まったようです。
平年より5日、昨年より1日何れも早く開花したようです。
今日は青空が広がる良い天気だったので、近くの桜の写真を撮ってきました。







今週の日曜日は花見客で各地の公園は混みそうです。
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大阪支部の講習会用凧を作って見ました(4)

2016年03月29日 | 凧の制作
平成28年3月28日 先日から彩色が完成していた凧に糸目糸を付けて凧を完成させました。

講習会用としてウィンドラブから購入している角凧キットは3点糸目で尻尾無しでも揚がるように講習していますが、揚がりが悪い時に付ける尻尾がキットには入っています。

大阪支部の講習会用の凧は最初から凧には尻尾を付けて揚げるという講習会のようです。
凧に尻尾を付けて揚げることで誰でも簡単に作って揚げることができ、各地での講習会が継続してきた重要な役割を担って居るように感じました。

今回作った角凧は天骨と斜め骨は骨の曲りを削って調整しましたので、尻尾は必要ないのですが2枚の凧の1枚には尻尾を2か所に付けました。
糸目糸は凧の上と下の2点糸目を付けました。
私達は凧の天骨をそらせる糸を反り糸と言っていますが、大阪支部では”張糸”と資料には書かれていますので、ここではその表現で張糸としておきます。


(角凧1)


(角凧2)

なにわ千鳥ながれの凧は丸く切りぬいた個所に見える竹骨の交差している個所に1点糸目を付けました。
凧の下部に1m位の尻尾を付けました。
凧の横部分の竹骨に張糸を付けました。

(なにわ千鳥ながれ)


土佐凧は上下の2点糸目を付け、凧の下部には尻尾を貼りつけました。
凧の斜めに貼りつけた竹骨と横骨の交差した個所を縛り張糸を付けました。

(土佐凧)

するめイカ凧は凧の上下に2点糸目を付け、凧の下部には尻尾を貼りつけました。
凧を製作する過程で竹を弓形にして曲りを調整したものを張糸としてそのまま使用しています。

(するめイカ凧)

六角凧は私達が作っている物は上下2点づつの4点糸目を左右の長さを調整していましたが、今回の講習会用の凧は縦骨と横骨の交点に糸目を付ける2点糸目です。
凧の安定を考慮して尻尾を貼りつけました。。

(六角凧)

大阪支部の月例凧揚げで教えて頂いたことでの発見は凧の尻尾の仕舞道具でした。
尻尾の貼り付け部分に輪ゴムを1本入れた当て紙を表から貼るだけのものです。

(輪ゴムの取付)


(尻尾を仕舞った状態)

尻尾を折りたたんで輪ゴムで尻尾を巻くだけで尻尾が仕舞えるという裏技です。
今までは尻尾を紙テープなどで巻き付けていましたが、揚げた後は尻尾の始末に苦労した経験がありました。
この裏技はとても簡単ですが発想は素晴らしいと思いました。

後はできた凧を揚げるだけです。


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大阪支部の講習会用の凧を作ってみました(3)

2016年03月25日 | 凧の制作
平成28年3月25日 今日は残り3枚の凧の彩色を行いました。

土佐凧のアンパンマンの顔の色で毎回苦労しています。
今まで何枚もアンパンマン凧を製作したのですが、思った顔の色にならずに苦労しています。
絵具を何色か混ぜ合わせて塗って見たのですが…美的センスがない自分にガッカリ。
アンパンマンは小さな子供たちには人気があるので、色々なパターンで製作したい凧でもあるのですが、顔の色が出せないので得意な絵柄ではありません。


(アンパンマン凧の彩色)

”するめいか凧”は大阪で50年ほど前に揚げられていた凧だそうです。
骨組みも縦骨と弓形の骨の2本で組み立てる簡単な構造ですが、弱い風で簡単に揚がる凧だと思いました。
組立の時に弓形の骨の中心を縦骨に合わせてから、弓の骨を凧紙で貼りつけた方が作りやすいと感じました。

(するめいかの彩色
するめいか、六角凧の絵柄のミッキーマウスの色はインターネットの画像を参考に彩色してみました。


(六角凧の彩色)

彩色が完了したので後は糸目付けを行います。
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大阪支部の講習会用の凧を作ってみました(2)

2016年03月24日 | 凧の制作
平成28年3月24日 昨日までに組み立ててあった凧に彩色しました。
彩色は黄色の染料を準備したのですが、長らく使っていなかったので瓶の底には黄色く沈殿物が溜まっています。
細い竹で瓶の中をかき混ぜると沈殿物は融けたようなので、絵が描かれた凧紙に色入れをしてみると染料というより色絵具状態でガッカリです。
染料を溶かしたつもりでしたが完全に融けなかったのが原因だったのでしょうか、まるで絵具で彩色したように色むらがでてしまいました。


(角凧1)


(角凧2)

同色ばかりを何枚かに塗りました。
そのほかの色を塗り続け、今日は3枚の凧の彩色が完成しました。

(なにわちどりながれ)
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大阪支部の講習会用凧を作ってみました(1)

2016年03月23日 | 凧の制作
平成28年3月23日 先日大阪支部の月例凧揚げに参加させていただきました。
坂井代表から新たに試作した凧を渡され、揚げてみてと言われ試し揚げをしました。
その凧は正方形で骨組みは水字形で骨組みが交差した個所に丸い穴が明けてあります。
風が強くても1本糸目で良く揚がる凧で”穴あきシンプル凧(なにわちどりながれ)と命名されていました。

凧紙と竹骨の講習会用の材料を頂いて帰りましたので、今回制作することにしました。
一昨年の大阪支部の研修会で講習会用の製作資料をいただいていましたので、それらの資料の凧も今回作って見ることにしました。

先日から凧紙に絵を描きため、講習会資料のように竹骨を貼りつけました。
講習会では絵を書き、彩色してから竹骨を付ける手順で制作するのですが、個人的
に製作するときは、絵を描いて竹骨を付けてから彩色するようにしています。
このように彩色を後からすると、最終的な仕上がりは紙が張った状態で仕上がります。
これは私の凧作りのこだわりかも。

角凧は横47cm、縦60cm

(角凧表面)

(角凧裏面)

なにわちどりながれは47cm四方の正方形

(なにわちどりながれ表面)

(なにわちどりながれ裏面)

土佐凧は47cm四方の正方形

(土佐凧表面)

(土佐凧裏面)

するめいかは47cm四方の正方形

(するめいか表面)


(するめいか裏面)

六角凧は横47cm、縦55cmの変形六角形

(六角凧表面)


(六角凧裏面)

組立が終わり、彩色が始まります。
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