高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

2015 後継者育成事業 5日目・6日目

2015年11月03日 11時12分32秒 | 後継者育成

いよいよ、今回の後継者育成事業も、最後の週、5日目、6日目となりました。

5日目は、伝統産業会館での最後の授業、

先週までに教え込んだ、網代編みの仕上げに入って来ました。

この日は、仮止めした縁を本番の籐に替える作業と、四隅の角に付く、足の制作です。

何とか、全員のお尻を叩いて、無理やり指導しています。

「出来ない分は、夜なべしてでも、翌日までにやってこい!」と、厳しくも愛の鞭を叩く。

5人ほどは、ある生徒の家に泊まりこんで合宿をしたそうです。

く~、辛いですな!

そして、翌日の最終日。

この日は、これまでの伝統産業会館では無くて、工房オンセでの作業と為ります。

午前中は、四隅の足の仕上げ、午後からは、漆塗りの作業です。



まるで、難民キャンプの様な雰囲気に為りました。

工房オンセが、過激派に占拠されたかも知れません!



漆に慣れない生徒たちは、これでもか!というほど、防御していますが・・・・・

被れる時は、被れるんですよね~!(笑)



皆さん、こんな格好で作業していました。

いったい、誰が誰だか?さっぱり判りません。

3時過ぎに、漆塗りも終了し、全ての工程は終わりました。

話を聞いてみると、ほとんどの生徒が、夜中の3時過ぎまで、夜なべ仕事をしながら、最終日を迎えたようです。

後継者育成授業の中で、最も厳しいと言われる、私のコースを頑張り抜いたのです。

きっと、今回の経験は、彼らの未来に大きく関わってくるものと思われます。



君たちの明日には、希望が待っているぞ~!
コメント
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