高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

35年ぶりの電話

2012年05月09日 05時39分49秒 | 友人

「秋田の小泉です」と突然電話が掛かって来た。
「そんな知り合い居ないのに、いったい何の電話だろう???」と半信半疑で電話を聞いていると、昔、サラリーマン時代に使っていた、アルバイトの小泉君だった。

最近、知り合いや同級生の訃報が続き、久しぶりの知り合いからの電話だと、また、「誰か亡くなったのでは?」と、身構えてしまう。

電話の声は、「ちょっと鼻に詰まった東北のオジサン」と云う感じだ、
私の中での小泉君は、二十歳過ぎの大学生の小泉君しかイメージが無いので、
私はてっきり、小泉君のお父さんから電話が掛かって来たと思い込んでいた。

どうも話が微妙に食い違う、

電話の相手は、「アルバイトの時はお世話になりました。」
「今は、どんな暮らしをなさって居るのですか?」などと、聞いて来るのだが、

私の方は、「お父さまにしては、妙に、変な会話だな?まぁ、息子の世話になった人への、挨拶代りの会話かな?」と思いつつ返事をしている、
「何時になったら、本題に入るのだろうか?」

ついに、意を決して、
「お父さん、息子さんはお元気ですか?」と聞いてみる。

今度は向こうが「はぁ???」

私も「????」

「ひょっとして、小泉君本人ですか?」と聞いてみると「そうです」と云う。
実に惚けた話だ。
私の中では青年の小泉君しかないので、まさか東北訛りのオジサンが、小泉君だなどと、思いもつかなかったのだ、しかし、考えてみれば35年の歳月がたっている、あの好青年の小泉君も、50代半ばの立派なオジサンになっている筈だ。

本人と判ってからは、一気に時代を遡って、ワープした。
「何か~、小泉くんか!元気にしているのか・・・・・」と、

本当に、久々の会話である。
嬉しかった。

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