高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

桶樽  鎌田

2012年04月06日 08時46分54秒 | 職人仲間

今回、新宿伊勢丹での「物がたり 物つくり 手しごと展」は会場の雰囲気がスタイリッシュになって、全然違います。
しかし、私の居る道具コーナーは、あまりスタイリッシュな言葉が似合う所では無い・・・
私の目の前が、岩切錫・高倉南部箒と、如何見ても・・・・・・

そんな中、コーン、コーン、コーンと大きな木槌の音が響きます。
秋田の桶樽の鎌田さん、

Cimg7622 杉桶樽は、素材加工から槫(せん)加工、たが加工、組立て仕上げ加工まで、百数十以上の工程を経てつくられる。
杉を割って、素直に割れた木だけを槫という桶樽づくりの板にする。その槫を竹釘で円筒状に組み、タガでキュッと締めて、底板を入れ、ひとつの桶樽ができあがる。

このタガを使っている職人は随分少なくなってしまった。何故、竹のタガが良いのか?

日本の気候は温度変化も湿度変化も大きいで、杉は膨張と収縮を繰り返す。
その為、タガが金物では、必ず長い間には緩んでしまう、その点、竹は伸縮するので、樽をきっちりと締めてくれるのだ。
Cimg7620 外にタガをはめ、底板を木槌で打ち込み下げて行くと、すると、下の方が直径が小さいので、隙間が無くなっていく。
その後、桶をさかさまにして、タガの部分を打ち下げ、もっともっと、占め込んでいく。(この写真では、もう少しタガが上の方に上がってくる状態にする)

すると、寸分の隙間なく樽が終ってくる。
この樽に水を入れると木が膨張して、ますます隙間が無くなる。水が漏れることは無い。

竹が使われている事が嬉しい。

こんな伝統技法を、忠実に守っているのが、
現代のシーラカンス、鎌田康平さんだ。

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