図面もなく始めた家作り。建築の「ケ」の字も知らない私にとって知らないことが強みである。なまじっか、判っていると頭の中で堂々巡りして進まない。私のようなタイプは「まず、やってから考える、後悔する。パターンである。図面は段ボールの上に鉛筆で書いた紙が私の図面である。
友人の土建屋を拝み倒して、1日だけショベルカーを持ってきてもらい、穴掘りをしてもらった。建坪で25坪ほどあるので、これの穴掘りを手でやっていたのでは、いつの事になるか判らない。「お酒1本でお願い。」まだ、若かったので 出来たのだろう。それにしても、今こうやって写真を見ると私も細かった。
掘った穴にグリ石を敷き詰めていき地盤を固める。その上に生コンを流して基礎のベースを作るのである。当時はまだ、ログハウスの本もなく知り合いの人から聞いてみよう見真似でやっているのである。現在は独立基礎といって丸太の重なる部分だけに基礎を立てる方法が簡単で後のメンテナンスも簡単だと思うのだが、この時はたまたま教えてもらったやり方がこの「布基礎」の方法だったため、大変大掛かりなものになってしまった。近所のおじいさんが見に来ていて、「あんた、ビルでも建てるんかい?」と言っていた。
家を建てるとき、この土仕事が一番キツイ。単調で、重くて、汚れ仕事なのだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます