大分に「シネマ5」という、全国メジャー系に掛からない良質な作品を上映するミニシアターとして、一風変わった映画だけを上映している映画館がある。
大分市でも、全国メジャー系の大型シネコンが2か所、大型商業施設に隣接して営業している。
昭和30年代には大分県内に140館以上もの映画館があり、大分市の繁華街である府内町は大小20館近くの劇場が軒を連ねる映画館通りとして栄えていた。今は、単館系の映画館はすべて潰れて、「シネマ5」だけが残っている。
ここの生き残ってきた理由は、「常設館で掛からなかった作品で、商売にはならないかも知れないけれどギリギリ採算が取れる程度の観られていない作品を中心とした運営ならばやって行ける」と、儲けよりも、映画好きなオーナーの経営方針によるものだろう。
今回、妻と一緒に見て来た映画は「鑑定人と顔のない依頼人」でった。
映画の内容としては、あのニューシネマ・パラダイスの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督が、刺激的な謎をちりばめて紡ぐミステリー。天才鑑定士が姿を見せない女性からの謎めいた鑑定依頼に翻弄(ほんろう)されていくさまを、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネの音楽に乗せて描く極上のミステリーである。
見終わった後、余韻が残る映画であった。
とても、印象深い映画であったが、それ以上に、印象に残ったのは、この「シネマ5」の従業員のサービスであった、きっと、当人たちも、大の映画好きなんだろう、お客様を見る目が、態度が、同じ映画好きな人を受け入れる様な優しさがあったのだ。
今回、私はシネマ5のメール会員になったのだが、会員の説明をする時や、受け答えが、実に良いのだ、ただ単に、営業目的の接客でなく、趣味が一緒の仲間を迎えるかの様な説明であった。
何故か、映画以上に彼女たちの接客が印象に残っってしまった。
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