高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

万年筆 1

2009年02月11日 08時20分09秒 | 工房

先日、突然のお客様があった。男性2人で、一人はインド系の外国人。もう一人は、日本人かな?中国人かな?見ただけでは判らない。

また、訳の判らないセールスだろうか?と思いながら、話を聞いてみると、同じ、大分県にある、豊後高田市から来たそうだ。

「万年筆をネットで販売しているのですが、万年筆の握りに竹で細工が出来ないだろうか?と思い、やって来た!」そうだ。

話を聞いてみると、そんなに怪しい、胡散臭い人間ではなさそうだ。「では、事務所でお伺いしましょう」と言う事になった。元々は鳥取県出身の人だが、大分県の農業後継者事業などに参加したアイターン組である。しかし、農業で生計を安定的に立てるのは難しく、以前、やっていたコンピュータ関係の仕事を始めたそうだ。ジェトロにも関係した仕事をやっていた事もあり、海外の物を輸入して、ネットで販売する事業を始めたそうだ。

今は、中国の万年筆を輸入して日本国内に販売している。万年筆だけで年商、億を越える商売をしていると言う。現在、中国の万年筆を扱う業者としては、日本では一番大きいのでは無いか?

私は常々言っているのだが、「中国製品がみんな悪いわけでは無い!中国製品の方が日本の物より、優れたものも沢山ある。悪いのは、中国製品を日本製と誤魔化してインチキする業者が悪いのだ!正々堂々と中国製品は中国製として、国産品は国産品として販売してくれれば、どんなにか気持ち良く商売できるのに!」   つづく

竹工房オンセ

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