秩父銘仙を訪ねて
銘仙と言っても、知らない人が居るでしょう、
銘仙は、絹を素材とした先染の平織物の総称であるが、同じ絹織物でも丹前地、黄八丈とは区別して呼称された。語源は天明時代
(1781~1788)に、経糸の数が多く、その織地の目の細かさ、緻密さから、“目千”“目専”といわれたのが転訛して“めいせん”になったという説が
ある。そのふるさとは関東地方に位置する伊勢崎、秩父、桐生、足利、飯能などで、これらは古くからの養蚕と織物の産地であった。
非常に繊細で、染め物と間違われる程精緻 なものも生まれ、洗練された絣模様が銘仙の持つ魅力となり、明治から昭和にかけて一世を風靡した。
今度の新しいシリーズの布に、「銘仙」を使うことにしました。
作品に使う以上、どんな所で、どんな歴史を背負って、織られている物なのか?知りたくて、秩父まで遣って来たのです。
緻密に寄せられた縦糸に、生地の背景となる横糸が織り込まれていきます。
シンプルな模様の中に、モダンがあり、出来上がった反物を見せていただくと、ワクワクしてきます。
この道、60年の職人さん、このおばぁちゃんの頭のなかには、すべての織物の柄が入っている・・・・・・
一世を風靡した銘仙も、時代の移り変わりと共に、昭和30年代からウール・化学繊維の普及により急速に市場から姿を消していった。
しかし、現在は、銘仙の着物のモダンでユニークなデザインに再び注目が集まっている。
私の所でも、このモダンな生地を使って、作品に活かすことが出来れば楽しいですね。
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