高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

幸せな時間

2012年09月26日 13時36分44秒 | 竹細工作業工程

日本人の家庭で、朝起きると、台所の方から トントントントン・・と、お母さんが、朝ごはんの準備の音が聞こえる。
そんな場面が、幸せを感じる一コマで出てくる。

先日、妻が私に言ったのは、夕方、晩御飯の準備をしているときに、作業場から、竹を磨く「シャー、シャー」という、音が聞こえる時が、とっても幸せな時間だと言っていた。家族が健康で、旦那が一生懸命働いている音が聞こえてくる・・・・これが、彼女の原点なのだろう。

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YouTube: 竹磨き1

今日は朝から20本ほど、竹磨きをした。だいたい、竹磨きをする時は20本から25本単位で磨くことが多い。

Cimg0691 竹磨きというのは、竹細工独特の作業で、竹の表面にある硬い表皮を削り取る作業である。

この竹磨きの良し、悪しが、作品の表情を作り出している。

Cimg0690 少しカーブの付いた、包丁を竹の表面に押し当て、削るのだが、カンナで削るのとは少し違い、昔の槍カンナので削るようなカスが出る。

クルクルクルと螺旋型の削り屑。これが、何かに応用できないか?と、いつも思うのである。

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