高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

シビラ&マサト 1

2011年03月30日 07時55分40秒 | 作品紹介

昨年、ひょんな事で世界的なデザイナーの「シビラ」との、コラボレーションでバッグを出すことになりました。

シビラって何?と思う人は ⇒ こちらから

328_018a シビラで発売される私のバッグには、このロゴを彫り、全てのバッグにシリアルナンバーを彫りこむ事になりました。


その出会いは、突然やって来ました。

ちょうど、日本のお客様向けに、シビラの展示会が下の階で催されていたようです。
私は、新宿伊勢丹の催事場に出店していたのですが、催事場の直ぐ上の階が食堂街です。
昼食を終えたシビラさんが、エスカレーターで下りてきたのです。
私の売り場は、エスカレーターの直ぐそばだったので、何気なく、私のバッグが彼女の目に留まったのでしょう。

私の所にやって来て、しげしげとバッグを見つめている。

「素晴らしい!」
「息が詰まるほど美しい!」
と、・・・・・・・・・(これは、通訳の人が訳してくれた言葉だ)

「外国の人は大げさな表現をするな?」と思った私は、相手が世界的なデザイナーとは思いもしなかった。

「明日、また来ます!」と言葉を残して、

通訳の人から、「下の階にある「シビラ」のブランドの本人です。」と言われたのだが、ブランド物に無頓着な私は、さっぱり判らなかった。

伊勢丹の社員に「シビラって知ってます?」と聞くと、全員が当然の様に知っている。
「さっき、本人が来て、私のバッグを気に入ってくれた!」と云うと
みんな、一様に目を丸くして
「そんな、馬鹿な!  ウソでしょ!」と云う
それほど、信じられない事なのだろう。

たまたま日本の顧客に向けて、特別な展示会をするために、新宿伊勢丹で特別室を使っての催しのため来日していたのだ。

翌日、通訳の人を伴ってシビラが遣ってきた。

昨日と同じように、うっとりとバッグを見ている。
その日は、2点ほどお買い上げ下さり。
「是非、スペインに来ませんか?」と仰る・・・・・

社交辞令に受け取っていた私は
「はい、喜んで!是非、呼んでください!」と

ところが翌日、ホントに電話が掛かってきた。
「ホテルオークラにいるのですが、来て頂けませんか?」と、

つづく

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