昨日のつづき
カメラマンの方が作品を撮影するよう準備をしている。その横からコバンザメのようにくっ付いて横から自分のデジカメでパチリ、パチリ、と取っていく。自分たち素人だけでは全然良い写真が取れないがプロの横にくっ付いているといくらか良い写真が取れるような気がする。
只今、ホームページの作品撮影をしているのでなおさら写真の取り方が気になるのだ。
まんてん堂の社員の可愛い娘が一緒に来ていたので、調子に乗ってモデルになってもらい、いくつもいくつもバッグを取替えひっ替え、撮影させていただいた。ホームページで使いたいからだ。笑顔の可愛い素敵なお嬢さんである。他のスタッフの方とワイワイガヤガヤ、あっという間に一日が過ぎていった。
本当にこんな機会を与えてくれた中川社長に感謝である。帰り際にご本人が大変気に入って下さったランプスタンドと奥様にバッグを買ってくださり嬉しそうに抱えていかれたのが印象的だった。
冊子は来年2月に「まんてん堂」のお客様に配布されるそうであるがその時はまた、ブログで報告します。
今日は朝から「九州よかとこよかもん・福招き通信」という冊子の取材で一日が終った。福岡より、カメラマンの人やデザイナー、ライターの方など7人でやって来た。
いつも感心するのであるがプロのカメラマンの仕事振り、正しく「光の芸術家」だと思う。同じ作品を覗いても作品が浮き上がって生きているように見えるのだ。アシスタントの女の子がこまめにサポートをする、きっとこの娘も将来はプロカメラマンを夢見ているのだろう。見ていて気持ちが良 い。
この人がスポンサーの「まんてん堂」という通販会社の社長中川さん。社長なのに全然威張ったところがない、気さくなおじさんといった感じだ。 通販で物を買って頂くだけでなく、せっかく九州から発信しているのだから、九州のすばらしい物、いい物を紹介したいそうだ。私の作品を売るのでなくあくまで紹介というスタンスでお客様に喜んでいただければ‥‥ ウーン、ありがたい。是非、九州に沢山ある手作りの良いものを広めてください!思わず、手を合わせてしまいます。
ついに大型ストーブ登場。我が家では1年のうち11月から5月までストーブが活躍する。小さなストーブが各部屋ごとに置いてある。そして、家の中心に、この大型ストーブがデンと置かれている。
今年は灯油が高いのでなるべくこの大型ストーブを使うのを我慢していたのだが、今朝さすがに寒くて火をつけた。ゴゴゴゴー、と音を発てて。あったかーい。家の外の温度計を見てみると2℃だ。 寒いはずである。 しかし、このストーブは灯油食い虫である。1日使うと10リットル以上食ってしまう。
工房のほうには更に大型のストーブがあるのだが今年は小さなストーブを沢山用意して対応することにした。いつも、ひと月の灯油代が5万円以上掛かってしまうので、これからは効率よく使っていかなくては。
広島県の福山市、市民大学竹工芸課の研修旅行で41人の人がやって来た。市民大学の講師で「門田皇玉さん」今年、90歳であるが現役の世界的な竹工芸家である。90歳にしても20歳は若く見えるほどお元気である。私が竹を始めた駆け出しの頃、一度福山市にある、門田先生の工房にお邪魔したことがある。私のような若造(当時)にも、丁寧に対応していただき、おいしい抹茶を立てていただいたことを今でも良く覚えている。人の縁とは判らないもので20年以上たった今でもこうして交流することができるのは
本当にありがたいことである。
大型の観光バスで来られたので、国道から入ることができず、私の工房のメンバーの車を総動員して輸送した。市民大学の生徒さんを3班に分けて工房内の案内をし、逆に工房のメンバーには門田先生の作品に付いてのお話を伺う機会を得た。図録で写真を見るのでなく、本物を手に取り、その作者から生の声を聞かせていただくなんて、まずありえない事だ。「この作品は何年にニューヨークの展示会に、こちらの作品は初めて日展に通ったときの作品の写しだ、これはドイツから依頼を受けて作ったものだ。」などなど、うちの若い連中にも大変刺激になったと思う。かっこいいよね!
私も門田先生を目標に世界に向けて広がるぞ。そう言えば今日メールが入り、ドイツでお世話になったシーボルト博物館館長夫妻が来月日本に来るそうだ。是非、時間を作ってまた会いたいと言って来た。
春とともに忙しくなってきました。電話もひっきりなしに鳴るし、工房のメンバーもほとんど出勤してきた。私の工房は自由出勤なので、(いわゆるフレックスタイムなのだ。)みんな思い思いに遅く来たり、家で仕事をしたりといたっていい加減である。しかし、今日はどうしたことだろう?ほぼ、全員がやってきた。こんなことはめったにない、何か悪いことが起きなければ良いが。そんなことを考えながら。 でも、やはり、賑わいがあるということは良いことだ。みんなの顔も知らず知らずの内にほころんでいる。
春の息吹を感じながら、工房の回りの景色も雪に覆われた白い世界から、木々の緑が少しずつ増えていく。昨日始めて今年最初のウグイスの鳴き声を聞いた。ホーチョコチョ、まだへたくそな泣き声であるが春を知らせてくれるには充分だ。