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高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

バカラのグラス入れ

2007年03月17日 07時02分58秒 | 作品紹介

072_053_1 これはお客様からの注文で作った、グラス入れだ。都会では自分の気に入ったグラスやぐい飲み、お箸などもお洒落に持ち込みたいそうだ。「行きつけの料理屋さんに自分のグラスを持って、美味しいお酒を頂く。」ちょっと贅沢な楽しみ方ですな。女の人はバッグだったり、アクセサリーだの見せて楽しむ物がいっぱいあるのですが、こんなグラス入れは男の楽しみ方なのかも知れない。最近、良く頼まれるのは、携帯電話入れやアイポッド入れなどの小物が多い。安価で手に入るものもたくさん出ているが、他の人が持っていない自分だけのアイテムが欲しいのだろう。

072_062 このグラスはバカラの中でも珍しいタイプだそうで足が太くてごっつい物が付いている。実はこれは舟の中で飲むときに使われた物だそうだ。揺れる船の中で安定を良くする為に重心を下に持ってきて、倒れないように!大航海時代に世界に船出した冒険家たちが愛用したのかも知れない?ひょっとするとコロンブスやマゼランも同じグラスを傾けながら航海していたのでは?

早速、これを手にしたお客様は行きつけの料理屋さんへ行かれたそうだ。私も1年前に招待されてお食事をしたことがあるお店で、丁度カウンターで同席した「オール巨人」さんのことを思い出した。http://blog.goo.ne.jp/takae_1/d/20060226 巨人さんと約束をした作品はまだ出来上がらずにいます、もう少しお時間を下さいね。

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餌ふご

2007年02月24日 09時16分44秒 | 作品紹介

072_099 この写真は鷹の取った獲物を入れる、鷹匠が腰にぶら下げている籠である。現在日本には数グループの鷹匠の集まりが残っているそうだ。以前、鷹の餌を入れる「口餌籠」というものを注文されて作ったことがある、そのお客様から今度はこの「餌ふご」を作ってくれと依頼があった。

現品は東大駒場前にある「日本民藝館」にあるという。丁度東京に来ていたので新宿から足を伸ばして民芸館に行ってみた。確かに見ていると何百年という歳月を越えた力強さと美しさが伝わってくる。そぎ落とされた用の美、技術的にも大変高度な技術である。プロペラ状に加工した6枚の羽をたくみに組み合わせ、シンプルな上に凛とした美しさがある。なんとも言えない作品だった。この作品は江戸時代中期のものらしい、300年近く経ち、あめ色に変色していた。これを復元するのは並大抵のことではなさそうだ。

20070220122434 民芸館の方に事情をお話すると、丁寧に対応していただき資料を探し出してきて頂いた。「是非、再現して下さい」と励ましを受けて帰ってきた。大分に帰ってから挑戦してみよう。ありがとうございました。

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072_109

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家庭画報 その2

2006年07月25日 22時04分00秒 | 作品紹介

_ 今日は家庭画報に載った作品の紹介。「波網代ハンドバッグ」 このバッグは、厳選した大分県産の真竹を薄く、細く、割ったり剥いだりしてヒゴを作る、このヒゴ取りが我々竹細工をするものにとっては命だ。単調な仕事の繰り返しであるが、一つとして気を抜くことはできない。優しい手触りのヒゴができた時はもう半分以上成功したようなものだ。次に丹念に丹念に編みこんでいく、二歩進んでは一歩下がる、そんな感じで編むことより目を詰めることが非常に大切である。編み終えたら、縁を付け、持ち手、足などを付けていく。形が出来上がったら本染めに掛かる、染め上げた後、柿渋に漬け込み、漆を塗っていく、最後のうるしの時に白い蝋を刷り込むことで編み目を浮き立たせたり、しっとりとした艶を出す。漆が乾いてから、大島紬で作った巾着を取り付けていく。

あくまで、飾り物でなく実用品としての耐久性や堅牢性、そして見た瞬間に人を引き付ける美しさを追求して作った作品である。私のところでは5年間の無料修理の保証をしている。お客様のせいで何かあった場合でも、無料修理をしている。この安心感が大切なのでは。

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家庭画報

2006年07月24日 21時49分00秒 | 作品紹介

_001 家庭画報ショッピングサロンの表紙を私のバッグが飾っている。家庭画報といえば女性向けの雑誌の中でも一番品位のある本として認知されている。私たち物つくりをするものにとって家庭画報に掲載されるという事が大きな信用にもなるし、目標でもある。まして、表紙を飾ることは「針の穴にらくだを通すより難しい」と言われているような?いないような?

影響力も大きい、早速本で見たと全国から反響が返ってきた。編集の方々も「目先に左右されるのでなく、本物をゆったりとした紙面で伝えて行きたい」というスタンスで本つくりをされている。是非、この本が見てみたいという方はこのhttp://www.sekaibunka.com/shop/ ページにアクセスして本の請求をして下さい。無料で送られてきます。

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