ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ニーズ

2019-12-17 22:22:31 | 時事(国内)
大塚家具がヤマダ電機の子会社になった。

4~5年前の親子対決を思い出した。当時は、古い思考の父親に対して、新しいビジネスモデルを進めようとする娘を支持する声が圧倒的だった。

あれから5年が過ぎた。

「黒字はもうすぐ…」などと言ってみても、誰が見ても、娘社長の路線では結果が出なかったことに尽きる。高級路線から低価格帯への移行は、単にこれまでの上顧客を軽視し、客離れが加速しただけに過ぎない。本来ならここで身を引くべきだが、まだ社長の椅子にしがみ付いているのがちょっと解せないでいる。

だからといって、あのまま父親路線で良かったのかというのも疑問だ。父親が新たに設立した新会社も、今年度、前期決算が17億円の売上で12億円の赤字というから、数字だけ見れば今の大塚家具よりも酷い。

結局は、時代のニーズというのもある。

若者は結婚しないし車は持たない、そして家も買わない。そんな所有欲の薄れてきている時代に、家具のような大きなモノはなかなか売れない。

匠大塚もこの点においては同様だろうと思う。これまでの顧客は、おそらく高齢化が進み、もう家具にお金をかける年代ではなくなっている。また、新たな富裕層で家具にお金をかける方々は、大塚家具あたりでは満足しないだろう。

ヤマダ電機との提携にしても、ニトリやイケアよりも少し高めの大塚家具の家具をどれだけの人がヤマダ電機に買いに行くのだろう?また、大塚家具の顧客である富裕層が、ヤマダ電機のポイントを利用することに興味を持つことなどないはず。

そもそもヤマダ電機と大塚家具の顧客層は全く違うようにも思える。

顧客基盤を大事にしつつ、時代のニーズも読まなければならない。

経営に教科書などない。

本当に難しい時代だな…。

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