花歩る木

山と旅がすきです

春の院展 三越

2011-04-03 15:31:16 | 美術館

4月1日 春の院展を見てきました。
   昨年から院展の会場は日本橋三越になっています。

   ほとんどの展覧会の催しが中止になっている中で、
   院展は勇気があるな~と感心して見に行ってきました。

   

   同人の「作品解説」のリーフレットを頂きました。
   それぞれの作品への思いがつづられています。 が、画家の皆さんが総仕上げの頃に
   大震災があって、特別な思いを抱かれた事が記されていました。


   後藤純男さん  ・・・ この時だからこそ、絵描きの私に出来ることは、
     ただひたすらに祈りながら絵を描く事。そして作品をご覧下さった皆様が、
     ほんのひと時でも現実を忘れ、安らぎを感じて頂ける作品を描くこと。
     絵の果たす役割、力があると信じています。

   那波多目功一さん ・・・絵を描く事しか出来ない画家人間の無力さを
     つくづく思い知らされました。やわらかい光、恵みの光がすべての人々に
     神の光となって注ぐように念じながら製作を終えました。

   大矢 紀さん  ・・・院展創立者の岡倉天心先生が愛された茨城の五浦六角堂も
     津波で流されてしまいました。多くの院展の友人、知人の人々も作品は出来ても
     列車、車などの搬入手段がとれず、不出品のかたがたも多いと聞きました。
     被災された方、震災で亡くなられた皆様には心より哀悼の意を表します。

   会場の雰囲気に春の輝きは感じられず、1つ1つの作品からは祈りを感じました。
      何も出来ずに心痛む毎日ですが、画家のみなさんも同じ気持ちなのがわかりました。



   
   ウチの近くの桜が開花しました。    4月1日

  
   全体に2分咲きでしょうか。     4月2日