4月1日 春の院展を見てきました。
昨年から院展の会場は日本橋三越になっています。
ほとんどの展覧会の催しが中止になっている中で、
院展は勇気があるな~と感心して見に行ってきました。
同人の「作品解説」のリーフレットを頂きました。
それぞれの作品への思いがつづられています。 が、画家の皆さんが総仕上げの頃に
大震災があって、特別な思いを抱かれた事が記されていました。
後藤純男さん ・・・ この時だからこそ、絵描きの私に出来ることは、
ただひたすらに祈りながら絵を描く事。そして作品をご覧下さった皆様が、
ほんのひと時でも現実を忘れ、安らぎを感じて頂ける作品を描くこと。
絵の果たす役割、力があると信じています。
那波多目功一さん ・・・絵を描く事しか出来ない画家人間の無力さを
つくづく思い知らされました。やわらかい光、恵みの光がすべての人々に
神の光となって注ぐように念じながら製作を終えました。
大矢 紀さん ・・・院展創立者の岡倉天心先生が愛された茨城の五浦六角堂も
津波で流されてしまいました。多くの院展の友人、知人の人々も作品は出来ても
列車、車などの搬入手段がとれず、不出品のかたがたも多いと聞きました。
被災された方、震災で亡くなられた皆様には心より哀悼の意を表します。
会場の雰囲気に春の輝きは感じられず、1つ1つの作品からは祈りを感じました。
何も出来ずに心痛む毎日ですが、画家のみなさんも同じ気持ちなのがわかりました。
ウチの近くの桜が開花しました。 4月1日
全体に2分咲きでしょうか。 4月2日