花歩る木

山と旅がすきです

日本フィル サントリーホール

2011-04-09 16:21:54 | 映画 演劇

4月7日日本フィルハーモニーのコンサートを聞いてきました。

   「春の調べ・名曲の午後」 サントリーホールにて。

   大震災から1ヶ月近くになりました。3月から4月下旬ぐらいまでの
   行事はすべて中止になった中、このコンサートだけが中止を免れました。
   
   指揮の 大友直人さんは震災後 東京で演奏するのははじめてで、
   大変悩まれたそうですが、被災地の方々や日本の復興のために
   祈りを込めて演奏させていただくと挨拶なさいました。

   バイオリンの 千住真理子さんは こんな時音楽に何ができるのだろうか?
   「皆で立ち上がろう、一緒に頑張ろう」 とプログラムに記してありました。


   演奏曲目は
  
   ウエーバー :     歌劇 《魔弾の射手》 序曲
   メンデルスゾーン : ヴァイオリン協奏曲 ホ短調
   ドボルザーク :    新世界より

   誰でも聞いたことのある分かりやすい曲ばかりでしたので、申し込みました。
   指揮の大友直人さんは、長めのロマンスグレーの髪でダンディー。
   優雅な動きの指揮で、『新世界より」を堪能させてもらえました。
   千住真理子さんは初めて「生」にお目にかかりましたが、
   想像していたよりも可愛らしい印象でした。
   ストラディバリウスの音色にも真剣に耳を傾けてきました。

   ニューヨークでも、ウイーンでも、ハノイでもお見舞いと復興への応援の
   演奏会が行われていたようです。世界中が 被災された人々の深い傷が少しでも
   癒えるように、音楽の力で応援しよう・・・という祈りでしょう。
   この会場でも支援活動の募金が行われていましたので、心ばかり協力してきました。



   2時開演のサントリーホールへ行く前に、
   東京で一番好きな桜の名所、北の丸公園~千鳥ヶ淵を歩きました。
   まさにこの日が満開、申し訳ないほど見ごろの桜でした。

  

  

  
   
   
   


石砂山(神奈川県)

2011-04-09 12:05:14 | 山歩き

 4月6日石砂山(いしざれやま 588m 神奈川県)へ行ってきました。

   春の妖精、春の女神といわれるギフチョウを訪ねて石砂山へ。
   カタクリの開花、桜の開花の頃、華麗な舞を見せてくれるギフチョウを
   見たいと、神奈川県で唯一みられる石砂山をめざしました。
   
   『よく晴れて、暖かな(気温15度以上)、春の陽気』 が
   ギフチョウを見られる絶対条件。 この日はかなり条件をクリアしていました。
   春先のたった1ヶ月の期間限定、初めて行って出会えたら超ラッキーなのですが・・・。

   家を7時に出発し、相模湖を渡り 8時20分にNPO法人「篠原の里」前の
   駐車場に到着。ギフチョウが目的の他のパーティも来ていて、望遠レンズつきカメラに
   三脚を持った人達が出発しました。

  
  「篠原の里」  元の小学校を利用している施設。保育所、宿泊もできる。

   
   里の民家のいろいろな形の巣箱

   
   鄙びて静かな里の風景             登山口


   
   登山道の所々にギフチョウの採取禁止の看板があり、
   採取すると5万~30万円の罰金と書かれていました。


  
   カンアオイとシュンラン
  カンアオイは ウマノスズクサ科 年間を通して葉をつけていますが、
   早春、ギフチョウが現れる頃に新しい葉を出します。
   その新しい葉に卵を産み、幼虫はその葉を食べて成長します。

  シュンラン 最近、結婚披露宴でシュンランの花を塩漬けした、ラン茶を
   出すところがあって、シュンランの花が減少しているのだとか。

  
   杉木立の登山道が落葉樹に変わる頃、(カントウ)カンアオイが
   見られるようになる。頂上の少し手前まで200段弱の階段が続きます。

   後から男の人が登って来て、「今日はギフチョウが見られますよ。
   はずれたら50円あげますよ」・・・と保証してくれました。ホント?ゼッタイ?

   するとほどなく目の前をヒラヒラと舞い踊る蝶を発見! ギフチョウが飛んでいる!!
   「ほらネ 50円あげなくてすんだ~」    こんなに簡単に見られるの~!!!
   
   この人は久保田修さんという人で花や昆虫の本を書く人であることがわかりました。
   新潮文庫 「散歩で出会う花図鑑」 がこの4月1日に発行されたばかり、でした。

  
  ムラサキタンポポ (別名センボンヤリ) 花びらの裏は紫色。
  頂上の木の根元に3輪さいていただけですが、久保田さんはこれが目当てだったそうです。

  

  

  
   出会えた人は超ラッキー の「春の女神 ギフチョウ」
                                       
   
   ミヤマセセリ                   ヒオドシチョウ

  
   山頂で乱舞する蝶の撮影をする愛蝶家たち。

   あまり広くない頂上には10名以上のマニアがいました。
   4~5頭の蝶が低くとんでいました。連写モードで、カシャカシャカシャと蝶を追いながら
   カメラを振り回している人がいて、こういうテクニックがあるんだと知りました。
   木の葉や、土の上に羽を休めた時がど素人の出番。そ~っと近寄って写せました。
   「やった~!!!」 私にも写せたんですよ。

  
   
  
   帰りは 牧馬峠で車を置いて上ってきたひとの話を聞いて、そちらを下ることにしました。
   これがすごい道。地図にもない道で、ザレ場の連続。「絶対人にはすすめないゾ 」 と
   思いながらつかまる所もない急坂を慎重に下りました。やがて踏み跡が分かる道になり、
   牧馬峠らしきところに出ました。その間全く標識はありませんでした。
   あぶない道でした。
   また私達は車でいきましたが、篠原の里までのバス便は極端に不便です。 

   
   10年通っても1度もギフチョウを見られない人もいるというのに
   今回の私達は初めてなのにバッチリ写真もとれましたし、
   専門家の話も聞けました。感動ひとしおの一日でした。