花歩る木

山と旅がすきです

山の写真展  そして  院展

2010-09-10 19:56:42 | 美術館
 9月8日  日本山岳写真協会展を見てきました。

   六本木の 富士フィルムフォトサロン で
                  9月3日~9月9日まで

     皇太子さまの作品が2点特別出品されていました。
     2点とも 富士山
     1点は 「機窓から」   もう1点は「雪煙をあげる富士 河口湖付近」 
     日本人はみ~んな富士山が大好きですが、
     皇太子さま あなたさまも勿論ですよね。すばらしい作品でした。

                                                                        
     

   全国の会員、一般公募による入選作品を合わせて、約180点が
   展示されていました。
   山の自然は四季折々に豊かな表情を見せてくれます。
   「山とは、如何にかけがえのない自然であるか」
   を見て、感じて頂きたい・・・とのメッセージが込められていました。

                                                                               

  9月8日 院展を見ました。

   
     

   「ふたたび 三越へ」
    出品総点数が298点という日本画の展覧会です。
 
  

   院展は上野の東京都美術館(都美)で行われてきましたが、
   今年は都美が一部改修中のため、
   三越本店で開催することになったのです(来年も)。
   (先に亡くなられた平山郁夫画伯の「最初、院展は三越で
   開いたのだし、今回三越さんに頼んで見たら?」というお言葉に
   従い)  「困ったときの三越頼み」だったそうです。

   会場が狭くなったため、各作品の大きさを100号までと制限し
   会場も第一会場・第二会場・第三会場と三つに分けての開催でした。

  
  ギャラリートーク
 
   午後2時から松尾敏男さんと那波多目功一さんによる
   「ギャラリートーク」が同人中心の展示室で行われました。
   松尾さんが同人の作品数点について解説して下さいました。

 
   作品の大部分はサイズの制限のために殆どが正方形に近く
   作品と作品の間隔も狭かったのですが松尾敏男さんに
   よれば、いつもと違った雰囲気のなかでの展示となりこれもまた
   おもしろい、とのことです。
 
 
   ご自分の作品「刻(コク)」については、今回サイズの制限もあって、
   描きずらかった 着手もだいぶ遅くなったが、                                        長いことお蔵入りにしていた構想を作品にして見た。
   ヴェニスの古い壁面をベースにスケッチ風に描いて見た、というご説明。
 
   隣の郷倉和子さんの「春に舞う」については「この方は96歳で私より
   一廻りお年が上ですが、みずみずしい絵で梅と雀という新しい組み合わせ
   がすばらしい感動を与えてくれる」
 
   福王寺法林さんの「ヒマラヤの朝」はヒマラヤシリーズのひとつだが、
   お年がお年だけに今回はヘリコプターを飛ばし、高度に対応するため
   酸素ボンベを身につけられての労作と聞いている。ボンベがはずれたり
   ご苦労もあったようですが、ネパールの国王にも会われたそうです。
 
   那波多目功一さんの「燦燦」は開花していない蕾の状態の菊
   をかいたものだが、大胆な発想である。
   田渕俊夫さんの「華清池」は墨だけを使ったもので、
   いわば引き算の絵であり、要らないものをすべてそぎ落としている。
 


       我々院展には112年の歴史があるが一貫しているのは
       新しいものを描こうという気持ちである。
       別の言葉で言えば誠実な生き方を貫き
      「空気を描く」ことであり「見えないものを描く」
       ということだ。
             ・・・  というお話を頂きました。
 
                                                 

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