9月14日 平城遷都1300年記念
「奈良の古寺と仏像」展 會津八一のうたにのせて
三井記念美術館で 9月20日まで
何日か前にNHK TVで同趣の番組があり、さきの大戦のさなか、
美術館は平日にもかかわらず、沢山の仏像ファンが詰め掛けていたのには
まず驚きました。8~9割が中高年のオバサマ。
特別展は7室に分かれ、それぞれのテーマに沿った展示がなされて
何と言っても注目は法隆寺の国宝 「観音菩薩立像」 (夢違観音)さま。
奈良時代、銅製。 パンフレットの表紙にもなっていますが、
悪夢をよい夢に変えてくださるお力があるそうです。
お顔立ちも体つきもしっかりとしていらっしゃって、思わず手を合わせました。
薬師寺には
會津八一は明治14年(1881年)新潟市生まれ。
八月一日生まれで、八一と名付けられました。
(西暦でも81で 名付けた人は気がついていたのかな~)
歌人,美術史家、書家で、早稲田で教壇に立っていました。
27歳の時にはじめて奈良を訪れ、和歌と美術の道に
進むきっかけになったと言われています。
和歌はひらがなで書かれています。
奈良を愛し、多くの奈良賛歌を残した人です。
目をひいたのは茶室に掲げられた「学規」で
という学問をする人の心構えを書いたものでした。
作られた茶室の中が 「如庵」 を模したものであるという説明がなくて、
オーディオガイドを聴いて初めて分かりましたけど。
「會津八一と奈良」 ~歌と書の世界~
と言う本を買いました。入江泰吉の写真がすばらしいです。
奈良の20寺からの仏像、工芸品が展示されていて、
日本橋でこんなに間近に拝観できるのは、奈良好きとしては
たまらなく有難い展覧会でした。
来月奈良にいきますが、周りの風景がより深く感じられるんじゃないでしょうか。
「奈良の古寺と仏像」展 會津八一のうたにのせて
三井記念美術館で 9月20日まで
何日か前にNHK TVで同趣の番組があり、さきの大戦のさなか、
会津八一が戦地に赴く学生達に、 奈良に行き仏像を見るように呼びかけ、
みずから観仏のプログラムを立てたことを知りました。
みずから観仏のプログラムを立てたことを知りました。
美術館は平日にもかかわらず、沢山の仏像ファンが詰め掛けていたのには
まず驚きました。8~9割が中高年のオバサマ。
特別展は7室に分かれ、それぞれのテーマに沿った展示がなされて
いました。圧巻は国宝を含む比較的大きな仏像の並ぶ第7室
でした。
何と言っても注目は法隆寺の国宝 「観音菩薩立像」 (夢違観音)さま。
奈良時代、銅製。 パンフレットの表紙にもなっていますが、
悪夢をよい夢に変えてくださるお力があるそうです。
お顔立ちも体つきもしっかりとしていらっしゃって、思わず手を合わせました。
興味深かったのは、「東大寺の五劫思惟阿弥陀如来坐像」
(鎌倉時代、東大寺)で、五劫 というのは仏の長い時間 と言う意味で、
髪の伸びるのも構わず 修行に没頭していた時の 姿を表しています。
髪が長く延びて 大きい帽子をかぶっている様な頭になってしまった像です。
髪の伸びるのも構わず 修行に没頭していた時の 姿を表しています。
髪が長く延びて 大きい帽子をかぶっている様な頭になってしまった像です。
ユニークなお姿ですが、おだやかで、きれいなお顔でした。
重文 如来型立像 平安時代 唐招提寺
胴体だけの姿でありながら、形の美しさから「唐招提寺のトルソー」
と親しまれて来ました。ギリシャ彫刻のようだと言われるそうです。
かや材の1本作り (7月27日~9月20日)
それぞれの寺に八一の歌が配せられ、例えば
重文 如来型立像 平安時代 唐招提寺
胴体だけの姿でありながら、形の美しさから「唐招提寺のトルソー」
と親しまれて来ました。ギリシャ彫刻のようだと言われるそうです。
かや材の1本作り (7月27日~9月20日)
それぞれの寺に八一の歌が配せられ、例えば
唐招提寺には
おほてらの まろきはしらの 月かげを
つちにふみつつ ものをこそおもへ
つちにふみつつ ものをこそおもへ
薬師寺には
水煙の あまつおとめが ころもでの
ひまにもすめる 秋のそらかな
ひまにもすめる 秋のそらかな
會津八一は明治14年(1881年)新潟市生まれ。
八月一日生まれで、八一と名付けられました。
(西暦でも81で 名付けた人は気がついていたのかな~)
歌人,美術史家、書家で、早稲田で教壇に立っていました。
27歳の時にはじめて奈良を訪れ、和歌と美術の道に
進むきっかけになったと言われています。
和歌はひらがなで書かれています。
奈良を愛し、多くの奈良賛歌を残した人です。
目をひいたのは茶室に掲げられた「学規」で
ふかくこの生を愛すべし
かへりみて己を知るべし
学芸を以って性を賞ふべし
日々新面目あるべし
という学問をする人の心構えを書いたものでした。
作られた茶室の中が 「如庵」 を模したものであるという説明がなくて、
オーディオガイドを聴いて初めて分かりましたけど。
(犬山城近くにある 国宝「如庵」へわざわざ足を運んだフアンなのです。
その時中はみせてもらえませんでしたのでラッキーでした)
その時中はみせてもらえませんでしたのでラッキーでした)
見終わってから、「Museum Cafe」で摂った食事はおいしくて
しゃれていて、お値段は手ごろ。次もあそこにしよう!
しゃれていて、お値段は手ごろ。次もあそこにしよう!
「會津八一と奈良」 ~歌と書の世界~
と言う本を買いました。入江泰吉の写真がすばらしいです。
奈良の20寺からの仏像、工芸品が展示されていて、
日本橋でこんなに間近に拝観できるのは、奈良好きとしては
たまらなく有難い展覧会でした。
来月奈良にいきますが、周りの風景がより深く感じられるんじゃないでしょうか。