花歩る木

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「ゴッホ」展・巡りゆく日本の夢 

2017-12-21 15:43:41 | 美術館

12月15日 都美術館の「ゴッホ展~巡りゆく日本の夢」を見てきました。

      フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~1890)は、オランダ生まれ。
      1886年にパリに移り、印象派や日本の浮世絵などから様々な刺激を受け、
      模写の油彩画を描いたりして、日本のイメージを膨らませて行きました。
      そして南仏アルルへ。
太陽が降り注ぐ南仏で、日本人の生活や自然に
      思いをはせたんでしょうか?


      「アルルの跳ね橋」                          写真は日曜美術館より
      
      アルルで最初に選んだ題材。のどかな雰囲気に満ちていて、おそらく人生で
      一番幸福だった頃ではないでしょうか?

      今回の展覧会で、「幻の傑作 復元プロジェクト」という企画がもようされました。
     「アルルのはね橋」(ラングロアの橋)をゴッホが描いたスケッチ(色まで指定されている)
     をもとにして、125名の画家が選ばれ、そのなかで日本からただ一人選ばれたのが
     古賀陽子さん
      
      
      ゴッホのデッサン  ラングロア橋はゴッホの大切なモチーフ、35歳の集大成
      
      古賀陽子さん、製作中。
      
      復元を始めて、3週間後に完成させた。

      
      ゴーガンとの共同生活時代の初期。同じモデルを2人で描いた。
      
      
      だんだん仲があやしくなってきた頃のそれぞれの自画像
      
      事件がおきた後の自画像

      
      
      星月夜  ゴッホの晩年を語るうえで重要な作品。
      療養所の窓から眺めた風景。うねる曲線と複雑な直線が描かれている。

       原田マハさんの新刊、「たゆたえども沈まず」    読み終えて感動で
      しばらく動けませんでした。 ゴッホは昔からフアンでしたから多くの本を
      読んできましたが、ここにきて展覧会、映画(ゴッホ最後の手紙)、そして
      マハさんの本と続いて、又ゴッホブームが私に来ました。
     
      5年前、南仏を旅した時の記録などをひも解いて、アルル、サン・レミの
      療養所などを巡ったこと、ゴッホの悲しい、短い生涯に思いをはせると
      涙でうるんでしまいました。

      「日本人がなぜあんなにゴッホにひかれるか。それはゴッホの絵に浮世絵
      のような日本美術をかんじるから」…だと、原田マハさんはおっしゃいました。