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ゴッホとゴーギャン展、東京都美術館

2016-11-06 07:21:17 | 美術館


10月27日 上野・東京都美術館で 「ゴッホとゴーギャン展」 を見てきました。
                                    ~12月18日まで

      南仏アルルでの共同生活が破たんして128年を経て、
     二人の奇跡の再会が東京で実現。・・・という東京新聞の
     書き出しに強く惹かれました。

     ファン・ゴッホとゴーギャンの初期から晩年にわたる油彩画約50点を
     と彼らと交流があったり、影響を与えたりした画家の作品も加えた
     62点が展示されています。二人の画家の特徴を浮き彫りにし、
          関係性を見つめています。


      
      

       

      左; ゴッホの34歳の「自画像」 1887年 クレアーミュラー美術館
         パリで印象派の作品から学んだ、明るい色調が見られる。
         弟テオのアパルとマンに住み、生活が苦しかったのでモデルを頼めず
         自分を描いていた

      右; ゴーギャンの「自画像」 1885年 キンベル美術館
         事業に失敗し、屋根裏部屋で首を吊ろうと思い詰めていた36歳のころの作品。
         この後、パリに出て画家として生きる決断をした。
         

       

      左; ゴッホが書いた 「ゴーギャンの椅子」 188年11月 ファン・ゴッホ美術館
         アルルの「黄色い家」でゴッホはゴーギャンのために椅子を用意します。
         ろうそくと本はゴーギャンを表していて、「詩人」と呼んで尊敬していた。
         
      右; ゴーギャンがかいた「肘掛け椅子のひまわり」  1901年
         南太平洋に移り住んだゴーギャンは、世を去る2年前に「肘掛椅子のひまわり」を
         描いた。タヒチにはひまわりがなかったので、パリからとりよせ島で栽培して描いた
         という。なき友人を讃えた作品だと思う。
         

        1888年2月20日  アルルへ
        1888年3月      まず、この地は空気が澄んでいて、明るい色彩の効果の
                     おかげで、日本のように美しくみえることを伝えたい。
                                         ゴッホからべルナール宛の手紙
        1889年7月     少量の絵の具とカンバスが手元にあって、ともかく仕事が
                     できれば、この上なく幸せだ。         サン・レミの病院で
         1890年5月    パリ郊外 オヴェール=シュル=オワーズへ                  
             7月27日  ピストルで自らを撃ち、2日後に息を引き取る。
                   
     
       ゴッホが暮らして絵をかいた南仏アルルを3年前に旅して、作品の舞台に
         なった
場所に足をはこびましたが、サン・レミの療養所の病室を見たときは
         涙ぐんでしまいました。



     今回、ゴッホの「ゴーギャンの椅子」と、ゴーギャンの「肘掛椅子のひまわり」を
     同時に見ることができたのは、大収穫でした。