2月10日 映画“小さいおうち”を見てきました。
「60年の時をへて ひも解かれる切なくもミステリアスな物語。」
直木賞を受賞した中島京子さんのベストセラーの映画化。
“家族”を描いてきた 山田洋次監督が、今作で初めて“家族の秘密”を描いた
82歳で82作目の映画です。
HPより
あらすじ 昭和11年、田舎から出てきた タキ(黒木 華)は、東京郊外に建つ
モダンな、赤い三角屋根の家で女中として働き始める。
そこには優しい奥様・時子(松たか子)と、旦那様(片岡孝太郎)、可愛い
お坊ちゃまが穏やかに暮らしていた。
しかし、一人の青年(吉岡秀隆)が現れ、時子の心が傾いていく。
それから、60年後の現代、晩年のタキ(倍賞智恵子) が大学ノートに綴った
自叙伝には“小さいおうち”で過ごした日々の記憶が記されている。
・・・・・・・・・・それからは、ミステリアスな謎解きがあって、“秘密”の真相へと
たどり着いていくのです。
監督 山田洋次
原作 中島京子
音楽 久石 譲
出演 松たか子 黒木 華 片岡孝太郎 吉岡秀隆 倍賞千恵子 橋爪 功 等
映画のポスター 中島京子さんの原作 アメリカの絵本
戦争に突入するところから、敗戦までの出来事、恋愛ストーリー(いわゆる不倫)なのですが、
秘密を長く長く胸にしまっていたタキさんは、「私、長く生き過ぎたの…」と何回かつぶやき、
その言葉の背景が明らかになっていくのです。
映画の出だしはタキさんのお葬式の場面から。焼き場の煙突のけむり・・・からでしたから
ビックリしました。原作には無かったんですよ。時子さんが2度目の結婚だったし、
お坊ちゃまがあの旦那さまの子ではなかったし、小説は小説、映画は映画なのですが
あまりにも上品に遠まわしに語られるので、小説を読んでないと理解できないところも
あるかも・・・・と思いました。
松たか子さん、きれいで明るくて、上品な奥様にピッタリ。
黒木 華さん、初めて知りましたが、割烹着がにあう 日本一の女中さん。
朝ドラ「ごちそうさん」の戦中、戦後の世界が偶然重なって、生活用品、食料品が
配給制になり、「贅沢は敵」、「貧すれば(う)どんす」になっていく過程を知っているものとして
どちらにもつらいものを感じました。
阿部首相の舵取り、大丈夫なんでしょうか?