花歩る木

山と旅がすきです

熱海

2011-03-05 16:00:47 | 

2月28日、3月1日 熱海へ行ってきました。
   浜石岳(707m)へ登る予定でしたが、
   2日とも予報通り 雨、冷たい雨の降る日でした。8人の山仲間の旅。

   山はあきらめて、ゆっくり熱海を見物し、温泉でくつろぐ・・・
   ことにしました。

   まず行ったのは、起雲閣
   緑豊かな庭園を備えた3千坪にも及ぶ敷地に
   大正、昭和の浪漫を残す建物が見られます。
   庭園を囲んだロの字型の回廊状の建物を左回りに見ていく順路でした。

   
   正面玄関                    広い庭園は散策もできますが・・・。

    
   初めに見学できるのは「麒麟の間」       旅館の客室ではべんがら色の壁。
   群青色の眼を見張るような青の壁が独特。

   内田信也別邸時代の本館2階です。
   金沢の白雲楼の桜井兵五郎さんが旅館をしていたころ、殿様(前田さま)にしか許されなかった
   「群青色の壁」にしたのかな~~?・・・と思いましたが。
   べんがら色の壁は加賀の立派なお座敷に今もあります。


    
   1919(大正8)年に別荘として築かれ、「熱海の三大別荘」(岩崎別荘、住友別荘)と
   賞された名邸でした。     ↑ 根津嘉一郎の別邸時代の洋館。ステンドグラス、タイル、
   彫刻など、見所いっぱいでした。

   
   1947(昭和22)年には旅館として生まれ変わり、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、
   太宰治など、日本を代表する多くの文豪にも愛されていました。

   2000(平成12)年より熱海市所有と成り、市の指定文化財として
   一般公開されています。(入館料500円)
   何度も熱海に来ていますが、起雲閣は初めて、雨のおかげで
   素敵なところを案内してもらえました。


   MOA美術館

   MOA美術館の、一番いい時期に来られました。

   
    玄関ホールのレリーフ              ロビーからの熱海の海岸の眺望
  
  
   国宝 紅白梅図屏風 尾形光琳 江戸時代  展示期間2月            HPより
   誰もが知る、光琳画業の集大成であると言われています。
   右そうに「青青光琳」 左そうに「法橋光琳」と落款がありました。
   「どういう意味ですか?」と係りの人に尋ねましたが「知らない」と言われました。
   来週、出光美術館で聞いてみよう。

                 
          国宝 色絵藤花文茶壷 野々村仁清 江戸時代  HPより

   京焼色絵陶器の仁清の中でも、この茶壷は最高の名作として有名です。
   ミュージアムショップで、籐花文写しの抹茶碗を自分の土産に買いました。
   安かったけど、点て易く飲みやすい、ケッコウ気に入ってま~す。

   
     黄金の茶室
   「太閤の黄金の茶室」を復元したもの。
   秀吉が京都御所に組み立て式の座敷を運び、自ら茶を点じて
   天皇に献じた、その当時の記録に基づいて、忠実に復元したものです。
  
   秀吉の権力の誇示であり、茶室建築とはマッタク異質なものでした。


   幕山の梅林

   
3月1日午前中 雨が落ちてこないうちに
   湯河原の幕山の観梅に行きました。  7分咲きでした。

  
  

   運悪く、2日ともに雨で、目的の浜石岳は登山できませんでしたが、
   それ以上の熱海をゆっくり、のんびり、深く、味わえました。
   デラックスな宿で、高級なお料理を頂き、たっぷり温泉を楽しみました。
   こんなゴージャスな旅を計画し、お世話して下さったみなさんありがとう!!