はぐれ遍路のひとりごと

観ながら歩く年寄りのグダグダ紀行

大崩3山と444m峰

2015-02-11 14:52:02 | 低山歩き
歩行記録                                                           2015-2-9(月)
歩行時間:7時間45分   休憩時間:1時間45分   延時間:9時間30分
出発時間:7時15分    到着時間:16時45分
歩  数:  26、751歩(推定20km)   GPS距離:15.7km
行程表
 焼津駅 0:35> カンポ下 1:00> 砂張屋道標 0:40> 石部峠 0:25> 花沢山 0:20> 日本坂峠 0:55> 満観峰 0:30>
 444m峰 0:45> 廻沢林道 0:35> 28号峰 0:30> 富士見峠 0:15> 高草山 0:45> 石脇口 0:30> 焼津駅 

                           大崩3山と444m峰 観歩記
 家から藤枝駅までの水溜りが全て凍っている。先週今冬一番の寒気団の日本列島を覆うと報道されていたので、氷瀑(?)を
見に行ったのに、昨夜はまたもや今シーズン一番の寒気団が来襲すると報じていた。記録は破られる為に有るとは分かってい
ても悔しさは拭えない。(それが今日(10日)は更に冷え込んで我家の洗面所は3.5℃と今冬一番の低さだった)
アーア! 氷瀑見物が1週間遅ければ 「静岡県的氷瀑」 等と自虐的に書かないで済んだものを・・・・・

 
                  枕状溶岩?                             枕状溶岩?拡大
             枕状溶岩?の地図
 以前にも紹介したが、焼津簡保の宿へ行く道の左側に結構大きい岩場がある。その岩をよく見ると丸みの帯びた岩がゴツゴツと
はみ出した状態になっている。知人に聞いたところ 「枕状溶岩だ」 と言っていたがまだ確信が持てないでいる。
大崩山塊は海中火山が噴火してできた山なので、枕状溶岩が多いとは聞いているが、果たしてこの岩が枕状溶岩か?
もしこれが枕状溶岩なら案内板等を建てれば簡保の宿に行く人が興味を示すのではないかな。

 
                  カンポ下                             ピークにあった祠
 カンポ下の登山口では、何時もの通り通行禁止の表示を無視して通過。ご免なさい。
登山道の周囲が猪に荒らされて、あちこち掘り返されている。この辺りは時季になれば彼岸花が一面に咲くのだが、荒らされた
跡には球根は無かった。確か彼岸花の球根には毒があり、昔はモグラ除けに土手に植えたと云うが、体の大きい猪にはそんな
毒など効かないのか、それとも球根を避けて掘り返しているのか。

 私のHPで大崩の三角点を紹介しているページがあるのだが、ここカンポの尾根にある浜当目の三角点はまだ見つけて無い。
それが前回ここを歩いた時に、ピンクのリボンがピ-クに向かって何枚か付いているのを目にした。以前は無かったので最近
付けた物のようで、こんな所なら多分三角点への目印だと思われる。と、今日はそこも確認する予定だった
 カンポの尾根は何度も歩いているが、場所から云って出発時かゴール時になってしまう。しかもここの登山道はピークを避けて
内側を通っているので、三角点確認するには登山道を離れてピ-クに登らなければならない。
しかし出発したばかりだと後の行程の事を考え無駄な体力を使いたくないし、またゴールの時だと既に体力を使い果たして、疲れ
果てているので矢張り敬遠してしまっていた。だが今日は目印も見つけってあったので、やっと探す気になっていた。
 最初のピークはリボンのあった場所ではないが、以前からピ-クに向かう踏み跡が気になっていた所だ。そこでついでなので
踏み跡に入ると、写真の様に石の祠が海に向かって安置されていた。カンポの尾根には他にも二つ祠があるが、どちらも集落の
方を向いているのに何故だろうと思い、祠の向いている方向を覗き込むと、その先にはホテル松風閣が見えた。
それではこの祠は住民が安置したのではなくホテルで置いたのか? そう思えば祠に鳥居が付いている等の違いもある。
その祠の先は断崖絶壁のようで 「君子危うきに近寄らず」 で覗き込みもしなかった。勿論三角点は無かった。

 次のピークへも踏み跡はあったが、このピークは高そうなので今回はパス。次の目印のあったピークに向かう。
最近付けたようでピンクの色も鮮やかだ。だが少し登るとそのリボンがあちこちに付いて道案内のようではない。
よく見るとリボンの近くには、先端を赤く色付けした木札が刺さっていて、木札には英数文字が書かれている。どうやらリボンは
この木札の目印のようだ。
でも何故ここにこんな物があるのか? 少し考えて思い当たった事があった。それはこのピ-クの下辺り土砂崩れが発生して
旧国道150線が通行止めになっている。復旧は現在の道では無理なので、新しくトンネルを掘るとか。
この木札はその工事に関係あるのだろう。一先ずそう云う事にしておこう。と云うわけで今回も三角点は見つかりませんでした。

 
              カンポのから駿河湾                         カンポの尾根から焼津市街
 先月歩いた時、駿河湾沖に見えた島影の名を特定しようと思い双眼鏡を持参したのだが、海は太陽が反射して眩しくて見る
事ができなかった。後を振り返ると焼津市街が見えている。カンポの尾根で景色の見えるのはここだけで、しかも春になると
蕨摘みもできる貴重な場所だ。私はここを 「ワラビ平」 と名付けたいのだが。
このワラビ平を過ぎると 「山の神」 の祠が集落の方を向いて安置されている。

           
                      石部峠                                瘤桜
 カンポの尾根最大の難所(?)の階段登りになると、ただ下を向いて一歩一歩歩くだけになる。それでも “花沢山まで500m” の
標識までくれば階段の半分は登ったとホッとする。階段が終わり左に幹が瘤状に膨らんだ気色に悪い桜の木があれば、山頂まで
半分は過ぎた事になる。この辺りは山桜の大木が多いのだが、春来ても桜の花はチラチラ散るばかりで咲いているのを見た事が
ない。その代り遠くからここを見ると、白くこんもり盛り上がった桜を見る事ができる。その時期も近い。

 花沢山山頂では気になっていた 「大崩山塊タイム表」 の残り具合を調べてみた。タイム表は元旦の日に満観峰に30部置い
てきたが17日後に見てみたら20部も残っていた。なので登山者の少ない花沢山では余り減っていないのではと思っていた。
で、山頂ポスト開けてみると案の定タイム表は残っている。それは承知だがでも厚さは薄い。そう残り部数は6部でした。
思っていたより少ない残り部数で喜ぶ単純な私は、山頂ノートに書かれた 「タイム表を戴いていきます。美女二人組」 を読んで
更に舞い上がってしまいました。
でも登山者の少ない花沢山の方が何故タイム表を持って行ってくれた人が多かったのか? 
それは周りに人が多い満観峰では、山頂ポストを開けるのに抵抗感があるが、他の登山者がいない花沢山は休憩がてらに、
山頂ポストを気楽に開けることができるのだろう。かく言う私も満観峰の山頂ポストを開けたのは前回が初めてだった。

 花沢山山頂にある電波反射板の向きを調べる積りだったが忘れてしまった。その反射板の前は虎テープが張られ 「工事中」
と書かれた紙が貼られていた。ペンキを塗る直すのだろうか?

 
          花沢山中腹から静岡市街                         花沢山中腹から焼津市街
 毎回同じ写真になってしまうが中々の景色でしょう。 「花沢山からは景色が見えない」 と云う人がいるけど、この景色を見れば
満更ではないと思いますよね。尤もここからしか見えないけど。
カンポ下から日本坂峠までは貸切の山だったが、日本坂を過ぎてから満観峰まで5人4組の人とすれ違った。
満観峰に登るには鞍掛峠らと日本坂峠からとがあるが、日本坂峠から登った方のがよっぽど大分大変だと思う。日本坂峠からは
先ず水分大神の石碑への上り、鞍掛分岐から三角点への登り等がある。一方鞍掛峠からだと満観峰の最後の短い上りしかない。
皆それを知っているので鞍掛峠からの往復は多いが、日本坂峠からの往復は聞いた事はないし私もやっていない。

 
            三角点からの新しい道                           尾根道にある畑
 三角点から鞍掛峠に向かって新しい目印が最近付いて踏み跡もハッキリしている。何年か前に初めて鞍掛峠から尾根の鞍掛
分岐に向かった時、途中で別の道に迷い込んでしまった。その道も茶畑があった辺りまでは識別できたが、その後は踏み跡と
思えば踏み跡状態になってしまい強引に尾根を目指した。そして出た所がこの三角点の場所だった。尤もその時は高い方、高い
方を目指して登ったのでピークに出るのは当り前の事だが。
その三角点の近くには花沢で設置した祠もあり、薄い踏み跡は住民の参拝用の道かと思った事がある。
きっとその道を整備してくれたのだろう。でも私にはこの道は余りメリットを感じられず歩く事は無さそうだが。

 尾根筋にある唯一の家庭菜園(?)を見て、新しい道に一番メリットを受ける人を思い当たった。以前この畑で作業していた人と
話したが、当然損得の問題でこんな場所に畑を作っているのではなく、健康のためだと言っていた。畑に来る道は鞍掛峠から
尾根の鞍掛分岐に出て三角点経由で来ると言っていたが、新しい道ができれば鞍掛峠から直接三角点に向かう事ができる。
そうなれば距離は大分短縮されるだろう。今度会ったら感想を聞いてみる事にしよう。

 
                満観峰                                花沢山の反射板(2014/2/11)
 満観峰に着いたのが11時45分で丁度昼時だった。山頂には7・8人の人が昼飯を食べていて、その多くの人はラジュースで
水を沸かし料理をしている。今日のように寒い日は暖かい汁物があれば体が暖まるだろうな。と羨ましく見ていた。
とは言え自分で水やラジュースを持ってくる元気はもうない。最近では背負うのは少しでも軽くしようと、降水確率の低い日は
合羽すら持たなくなってしまった。
 写真中央の案内台は、前回紹介した満観峰の山頂風景で、どこかの山岳会が登山靴のままこの上に登って話をしていた
案内台です。常識外れの行動が多いと非難される、何処かの国の人のようにはなりたくないものですね。

 満観峰では特ダネを仕入れた。
山頂で他の登山者の話を聞いていると 「花沢山の反射板が撤去されるって聞いたけで、今はどうなっているのかな?」 などと
話している。私がタイミングをみて 「今日歩いて来たけど工事中の貼紙はあったが工事はしてなかった」 と言うと、その人は
「あの反射板はズート使われていなくて、3月までだかに撤去される」
と云う。

若しその話が本当ならビックニュースだ。今日紹介した花沢山中腹からの富士山や焼津の景色が山頂から見えるようになる。
そうなれば 「花沢山は気色が悪い」 など誰も言わなくなるし、静岡側にある反射板の左側をもう少し整備してくれれば、南アル
プスも見えるようになる(と思う)。更に南側の木を伐採してくれれば、何の障害物も無く駿河湾も見え、元旦の初日の出の
絶好ポイントにもなる(と思う)。更に焼津側からは焼津市街だけでなく藤枝などの志太平野も見えるようになるだろう(と思う)。
そうなれば富士山の眺めは最高だが、焼津側の眺めが今一の満観峰より、富士山と志太平野が見える場所が違う高草山より
眺めが良くなること請負だ(と思う)。まさに大崩山塊一の眺めの良い場所となるだろう(と思う)。

この山頂は静岡市と焼津市の境界になっているので、整備は主に両市で行って貰うが、今まで反射板で利用してきたJRにも
協力してもらいたい。まだある。この尾根道は東海自然歩道のバイパスコースにも指定されているのだから、静岡県や環境庁
にも協力してもら事だって可能かもしれない。
どうでしょうこんな案は。ただ問題なのはこれをどうやって各機関い依頼するかという事だ。年金生活者の無力な私には発言力も
無いし、有力者のコネも無い。何かいい方法が無いだろうか。
誰か良い案が有ったら教えてください。そして一緒に働きかけましょう。

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2 コメント

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Unknown (あや)
2015-02-12 21:18:10
三角点からの道、昔は合ったと思います。使われずに廃ったと思います。
2年くらい前に「ここを整備したら使う?」と聞かれたことがあって、「そのうち整備してやろうと思っている」と言っていたので手を付け始めたのかも。
いつの間にか分岐の案内板ができた鞍掛峠への抜け道は、踏み跡が途絶えないようにせっせと私が使っていますよ(笑)

先日は、最近地元有志が整備したという藁科川上流の登山道を見に行って来たのですが、交通のアクセスが悪く整備しても使う人はほとんどいないだろうなあ~っと。
今の時期、山頂付近には結構雪があって楽しめるのですが、林道も多少凍結するし・・・。
花沢山はアクセス的には問題はないと思うのですが、傾斜がきついのがハイキングクラブ的にはどうかな~っと気になります。
それに演説台がないしね(笑)
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あやさん (はぐれ)
2015-02-13 17:52:17
花沢山って以前は全然人気が無かったが、石部峠から水車小屋抜抜ける道に標識が付いてからは歩く人が多くなりました。
それに二輪草やクマガイソウが知られるようになってさらに増えたように感じます。

そして山頂から大展望が望めるようになったなら・・・・・・・
誇大妄想的な私だけの考えでしょうか?
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