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「誘拐されるときには、黙って言われたとおりにするものだ」

2005年04月10日 | パルプ小説を愉しむ
『スネーク・コネクション』(ジョン・ラング)の主人公、チャールズ・レイノーがガールフレンドをロンドン郊外へ誘い出そうとするときに二人の間で交わされた会話 -
「きみを誘拐しようと思ってね。乗らないか。」
「でも、することがあるんだけど」
「いいから。誘拐されるときには、黙って言われたとおりにするものだ」

メキシコで毒蛇を採集しながら、マヤ文明出土品の密輸を生業とする主人公が、金持ちであるだけで鼻持ちならない大学時代の友人からボディーガードを依頼された。母親は身持ちに噂が絶えない継母、叔父は怒りの研究に携わる精神科医でこれまた怪しげな人物。この友人が殺されるかもしれないという言い、チャールズはそれを防がねばならない。34歳にならないと死んだ父親が残した膨大な財産を相続する権利が発生せず、それを巡って継母や叔父が陰謀を巡らす。友人の行動にも怪しいものがある。そんなチャールズは実は継母からも金を貰っていた。

次から次へと話がジェットコースターのように展開するが、これといって愉しい台詞がある訳でもなし、登場人物が魅力的に語られている訳でもなし、ストーリー展開のみで読ませる小説でした。ロス・トーマスあたりだと、この設定でもっともっとスリリングかつ愉しい物語にしてくれるだろうな、と思いながら読み進んでいました。

著者ジョン・ラングはマイクル・クライトンの別名。
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