何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

最高の医療をうけるための患者学

2009-11-27 22:10:18 | Book Reviews
「最高の医療をうけるための患者学」 上野直人・著、講談社+α新書、2006年7月20日

p.4 外来診療での医師と患者さんのコミュニケーションのあり方にこそ、日米でもっとも大きな隔たりがあると感じたのです。

p.18-9 患者さんの多くは、自分自身の病気について、目の前の医療者に説明できる知識を持っておらず、どのような治療を受けてきて、それを踏まえて今後、どのように治療を進めていきたいかという希望などが整理でけいていないのです。

p.26-7 主治医制のもと、最初にかかった診療科の医師の権限がひじょうに強くなる傾向が見られます。最初に外科で診察を受けた患者さんは、やはり外科的治療(手術)をメインにした治療に傾きがちです。
 すべての治療方法を、初めから平等に検討するシステムが整っていないのです。

p.29 がんの治療に限らず、感染症にしても、専門家である医師は、標準的な治療法を熟知していて、ある程度反射的にパッパッと治療法が出てこなくてはいけません。患者さんはそういう病院にかかるべきです。

p.94 質問なんて簡単だと考えていませんか? 質問というのは、じつは、気持ちの余裕と事前の下調べがないとできない、高度なコミュニケーションです。

p.116 最新治療は、かならずしも標準療法ではないということです。皆さん、意外と知らないのですが、がんの治療でもっともすばらしいのは、標準療法なのです。
 標準療法とは、最大多数の人が確実の延命する治療法です。

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【ジェネリック】 学会でもおおいに盛り上がる!

2009-11-27 00:04:52 | ジェネリック de リ・スタート!
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
┠────────────────────────────
┃       2009.10.18 Sun.   通巻31号
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的とするものです。

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 今回、先日、大津市(滋賀県)で行われた第42回日本薬剤師会学術
大会に参加しました。そこでジェネリックに関する口頭発表を聞き、その
感想をお知らせすることにします。

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 参加者は約9000名だったそうで、大きく2つのエリア(会場)に分かれ、
行われました。
 ポスター会場は、暮れのアメ横並みに大混雑!
 入り口から目的とする発表の場所まで移動するのもやっとの思い・・・。
示説時間内にお目当ての発表場所を回るのにみな苦労していました。

 口頭発表の会場もほぼ満席状態、関心の高さをうかがわせます。

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 ジェネリックに関する口頭発表を拝聴して、比較的、多く見られたものは
下記のようです。

○自己負担(支払い金額)の少ない患者、あるいは公費や助成により
自己負担のない患者に対して、ジェネリックの使用について理解が
得られにくい。

○ジェネリックメーカーにおける情報提供や情報収集の現状について
改善が望まれる。

○使用促進の努力をしている薬局は少なからずある。

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 また、興味深い発表としては、このようなものがありました。

○置かれた環境において精一杯使用促進の取り組みを行っていても、
使用量(数量)ベースにおいて、30%は高いハードルである。

○病院では、ジェネリックを使用して不具合の報告がないものの、
開局では、患者からさまざまな意見が寄せられている。

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 全体を通じての主な感想(私見ですが)は、下記のようです。

○ジェネリックの使用促進の取り組みは、薬局経営のために行われるもの
ではない。
 国民は「安かろう悪かろう」の印象を持っており、自己負担減額の大きさ
にかかわらず、ジェネリックを使用しても大丈夫、問題ないという印象を
もってもらう必要があるのではないか。

○開局薬剤師はジェネリック使用後の患者から、ジェネリックが原因では
ないかとする体調不具合の訴えを少なからず受けている。
 その真偽はともかく、使用開始前に、使用後の体調(変化)について、
過度に心配しすぎないよう、あるいは誤解を招かないよう、服薬説明をして
おくとよいのではないか。

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 国民は、安さと引き換えで、品質に難のある薬を使用するのではありま
せん。また薬剤師も「安さ一辺倒」で変更を勧めるのではありません。

 安いことはジェネリックを使用するうえでの大きなメリットとはいえ、
それを推奨する薬剤師が日頃からどの程度信頼されているか・・・、
信頼されている薬剤師が適切な説明を行うことで国民はジェネリックを
試してみようと思うのではないでしょうか。

 これまで「かかりつけ薬局(薬剤師)」などと言いながら、信頼を培って
来れていないとしたら、価格を前面に出しても、国民の理解や納得は
得られないのではないかと、改めて思った次第です。
 
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 ついでの観光をする時間もないまま、好天に恵まれた琵琶湖湖畔を
後にしました。

 来年の学術大会は長野市(長野県)です。

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