不二家、全店で洋菓子販売休止 期限切れ牛乳使用が判明(朝日新聞) - goo ニュース
大手菓子メーカーの「不二家」(本社・東京)が昨年10月から12月にかけて、消費期限が切れた牛乳を使ってシュークリーム約1万6000個を製造し、関東などに出荷していたことが分かった。同社は事実を把握した後も、公表や回収の呼びかけをしなかった。一部報道で表面化したことを受けて11日に記者会見し、当面、全国約800の直営店・フランチャイズ店で洋菓子販売を休止すると発表した。
製品の不適合があったにもかかわらず、それを承知しながら、何の対策もとらないまま、さらに公表もせずにいた。情報の隠蔽、顧客の裏切り、・・・厳しく言えばそんなふうにもなろう。
不二家、期限切れ牛乳使用シュークリーム 福島など出荷 河北新報 2007.1.11 より一部抜粋
不二家は「過去にも数回、同様のことがあった」としており、期限切れ牛乳の使用が常態化していた疑いもある。
シュークリームは出荷前の細菌検査で問題はなく、同社に対して現在までに健康被害の報告はないという。同社は「社内規定に反する行為」と責任を認めているが、食品衛生法に触れる可能性も浮上している。
不二家によると、社内の諸問題改善に向けて設置したプロジェクトチームが昨年11月に調査したところ、埼玉工場の原料仕込み担当者が「11月7日消費期限の牛乳四ロット(60リットル)分を、11月8日に使用した」と証言。
さらに担当者は「捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」と、これまでにも期限切れ牛乳を使っていたことを認めたという。
不二家は昨年6月、ISO9001を認証取得した。埼玉工場ではなく、銀座の本社ではあるが。品質管理の重要性を認識していた証しであろう。逆に言うと、食品業の老舗にもかかわらず、いままで十分な体制ではなかったのかもしれない。
「社内規定」とは、ISO9001による品質マニュアル等を含むのかもしれない。「社内の諸問題改善に向けて設置したプロジェクトチーム」とは、内部品質監査ではないかもしれないが、それをも含む態勢を指すのだと思われる。
「捨てると怒られる」。こういう文化なのだ。誰が、どういう理由で怒るのか? 言うまでもないかもしれないが、捨てるのはけしからんと考える理由や意識こそ、改められるべきだろう。
「消費者の信頼を深く裏切り、おわびする」と記者会見で社長が述べている。消費者は食品が安全だであることは当然だと考えている。期限切れの材料など使われるはずがないと考えている。7.2.1の不適合か、工程において期限切れの材料など使うことになっていないだろうから、7.5の不適合か。
これまでも類似例があったということだが、こういう事件ではいつも5.1(経営者の責任)または5.2(顧客重視)の不適合の存在を感じずにはいられない
大手菓子メーカーの「不二家」(本社・東京)が昨年10月から12月にかけて、消費期限が切れた牛乳を使ってシュークリーム約1万6000個を製造し、関東などに出荷していたことが分かった。同社は事実を把握した後も、公表や回収の呼びかけをしなかった。一部報道で表面化したことを受けて11日に記者会見し、当面、全国約800の直営店・フランチャイズ店で洋菓子販売を休止すると発表した。
製品の不適合があったにもかかわらず、それを承知しながら、何の対策もとらないまま、さらに公表もせずにいた。情報の隠蔽、顧客の裏切り、・・・厳しく言えばそんなふうにもなろう。
不二家、期限切れ牛乳使用シュークリーム 福島など出荷 河北新報 2007.1.11 より一部抜粋
不二家は「過去にも数回、同様のことがあった」としており、期限切れ牛乳の使用が常態化していた疑いもある。
シュークリームは出荷前の細菌検査で問題はなく、同社に対して現在までに健康被害の報告はないという。同社は「社内規定に反する行為」と責任を認めているが、食品衛生法に触れる可能性も浮上している。
不二家によると、社内の諸問題改善に向けて設置したプロジェクトチームが昨年11月に調査したところ、埼玉工場の原料仕込み担当者が「11月7日消費期限の牛乳四ロット(60リットル)分を、11月8日に使用した」と証言。
さらに担当者は「捨てると怒られる。においをかいで品質的に問題ないと判断したら使っている」と、これまでにも期限切れ牛乳を使っていたことを認めたという。
不二家は昨年6月、ISO9001を認証取得した。埼玉工場ではなく、銀座の本社ではあるが。品質管理の重要性を認識していた証しであろう。逆に言うと、食品業の老舗にもかかわらず、いままで十分な体制ではなかったのかもしれない。
「社内規定」とは、ISO9001による品質マニュアル等を含むのかもしれない。「社内の諸問題改善に向けて設置したプロジェクトチーム」とは、内部品質監査ではないかもしれないが、それをも含む態勢を指すのだと思われる。
「捨てると怒られる」。こういう文化なのだ。誰が、どういう理由で怒るのか? 言うまでもないかもしれないが、捨てるのはけしからんと考える理由や意識こそ、改められるべきだろう。
「消費者の信頼を深く裏切り、おわびする」と記者会見で社長が述べている。消費者は食品が安全だであることは当然だと考えている。期限切れの材料など使われるはずがないと考えている。7.2.1の不適合か、工程において期限切れの材料など使うことになっていないだろうから、7.5の不適合か。
これまでも類似例があったということだが、こういう事件ではいつも5.1(経営者の責任)または5.2(顧客重視)の不適合の存在を感じずにはいられない