何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

期限切れ菓子とデータ捏造の共通点

2007-01-30 09:56:25 | ISO9001奥が深いか浅いのか
 不二家の一件以来、一段と期限切れ製品の流出について回収をする旨のお知らせが多い(目に付く)。これだけ多いと、表に出るのは氷山の一角で、現実はこんなもんじゃないと誰もが思うだろう。関西テレビも、「あるある」で放映された他の健康情報において、次々と捏造疑惑が取りざたされている。関西テレビや日本テレワークだけのことかと、視聴者はどう思うだろうか。

 お菓子もテレビ番組も、両社においていわば“製品”だ。それを顧客に提供する。その製品に不適合が見つかったのである。
 とすれば、製品が生み出されてくる過程に問題があったのではないか、ということだ。製品を計画する段階(7.3.2)、部分を作成していく製造過程(7.3.4)、できあがった製品が顧客の要望を満たすかどうかを確認する妥当性確認の段階(7.3.6)、それを顧客に引き渡していいかどうかを確認する段階(7.5.2)、期限切れやデータの信憑性について、いたるところでチェックすることができたはずである。それらがおろそかになっていた。ひとことで言ってしまえば、プロセスに甘さがあった。ISO9001を取得していたのに・・・、というのはそういうことを指すのだろう。

 しかしそれらの関門でひっかからずに、ことごとく通過してしまうのは、もっと上層部からの力が働いているからとみるべきだろう。警告を解除してしまったのは担当者かもしれないが、そうさせた“黒幕”こそ追求されるべきではないか。組織内文化、体質がそうさせたのであれば、それを生み出された土壌からは、改善されたものは芽生えない。そこをそのままにしていて何かが再発したら、その影響を受けた者はもちろん、他の顧客や組織内の職員をも裏切ることになる。これまで是としてきたものの中に、非が潜んでいるのではないだろうか 
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