ISO9001関連の書籍、それも取得後に向いている、いかに組織を高めていくか、といったものを読んでいると、ISO9001のエッセンスを理解して、活動を見直していくと要点を押さえた、前進力のある、顧客志向の、非常にすっきりとした組織が構築されてくるように思われる。
それらの書籍の表現は、自分の組織のことを解説してくれているのではないので、置き換えて解釈し、あてはめて考えなければならない。『超ISO企業』や9004に近い内容が実践できたら、さぞすばらしいだろうと思う。だから、読後、「そうだ、こうしよう!」と思ってしまう。しかし、自分のまわりには、ISO9001なんてそこそこにやっていればいい、適当な距離をおいてつきあっていけばいい、そんな者ばかりだ。
ある要求事項にはまずまず従っても、別の要求事項はお義理程度でいい、そんな考えもある。なぜか。
・自分たちは、ISO9001を“やらされる”側であって、積極的に推進しようとする側にいることの意識に欠けている。
・いい組織を作るうえで、“いい組織”の認識が異なる。とくに社会から喜ばれる組織か、儲かる組織かの選択が異なる。
・何を持って現状が“進展”しているかの認識が異なる。自分の身が安泰であれば、組織の改善や進展に消極的である。
ISO9001をもっとよく知る人間を増やさないことには、ダメなのだろうか。マイナス志向であったり、保身的であったり、利益と質の関係を認識できていなかったり、そんな者にISO9001は煙たがられているのかもしれない。
昨今、不況なのは企業それぞれの理由もあるだろうが、顧客志向でなく、自分たちの都合でやってこれたバブル型推進力の行き詰まりを反映しているのではないだろうか。まだ一部に、特殊な状況に恵まれて実績をあげている会社もあるから、うまくいっている理由をよく見ずに、これまでのやりかたが決してまちがっていない、と推し進めている組織は、さらに泥沼に陥ることだろう。
うまくいっていないときはもちろん、うまくいっているときの原因分析も重要だ。
ISO9001の事例が満載

それらの書籍の表現は、自分の組織のことを解説してくれているのではないので、置き換えて解釈し、あてはめて考えなければならない。『超ISO企業』や9004に近い内容が実践できたら、さぞすばらしいだろうと思う。だから、読後、「そうだ、こうしよう!」と思ってしまう。しかし、自分のまわりには、ISO9001なんてそこそこにやっていればいい、適当な距離をおいてつきあっていけばいい、そんな者ばかりだ。
ある要求事項にはまずまず従っても、別の要求事項はお義理程度でいい、そんな考えもある。なぜか。
・自分たちは、ISO9001を“やらされる”側であって、積極的に推進しようとする側にいることの意識に欠けている。
・いい組織を作るうえで、“いい組織”の認識が異なる。とくに社会から喜ばれる組織か、儲かる組織かの選択が異なる。
・何を持って現状が“進展”しているかの認識が異なる。自分の身が安泰であれば、組織の改善や進展に消極的である。
ISO9001をもっとよく知る人間を増やさないことには、ダメなのだろうか。マイナス志向であったり、保身的であったり、利益と質の関係を認識できていなかったり、そんな者にISO9001は煙たがられているのかもしれない。
昨今、不況なのは企業それぞれの理由もあるだろうが、顧客志向でなく、自分たちの都合でやってこれたバブル型推進力の行き詰まりを反映しているのではないだろうか。まだ一部に、特殊な状況に恵まれて実績をあげている会社もあるから、うまくいっている理由をよく見ずに、これまでのやりかたが決してまちがっていない、と推し進めている組織は、さらに泥沼に陥ることだろう。
うまくいっていないときはもちろん、うまくいっているときの原因分析も重要だ。
ISO9001の事例が満載
