新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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モウセンゴケ:毛氈苔…消え行く湿原に生きる 甲山湿原観察園にて(2)

2005-07-05 05:50:16 | 植物観察1日1題
モウセンゴケ(モウセンゴケ科)は、山野の日の当たる湿地に生える多年草の食虫植物で、土際に輪になってつくさじ形の赤い葉には表面に毛があって粘液を出しています。
虫はこの粘液を食べにくると、これに絡まり捕らえられ、粘液の中の酵素で溶かされ草の養分になります。モウセンゴケの生える湿地は普通酸性が強く、根の発育が十分でないので、葉から養分をとるようになっているそうです。しかし実際には、常時虫を捕らえられるのでもなく、いくらかは葉で光合成を行っており、虫が捕まれば儲けものといった生活をしているとの話もあります。
葉に小さい毛がたくさん生えているからモウセンゴケの名があります。苔の名がついていても、花も実もある立派な高等植物で、夏の間細長い花径を出し、白い小さい花をつけますが、残念ながら写真ではうまく写りませんでした。