新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ノハナショウブ:野花菖蒲…消え行く湿原に咲く 甲山湿原観察園にて(4)

2005-07-07 06:05:35 | 植物観察1日1題
ノハナショウブ(アヤメ科)も咲いていました。花菖蒲の原種であるこの花は、500年以上もかけて品種改良を重ねてきて400種以上もあるという豪華絢爛な花菖蒲とは違った、いかにも清楚な気品で私たちに安らぎを与えてくれます。
高原の湿地に野生する多年草のナハナショウブは、やや赤みを帯びた紫色で、径約10cm、外花被片は大きく楕円形で先が垂れ、基部には黄色部分があります。内花被片は長さ約4cmと小さく直立します。花菖蒲よりも細くて尖る葉は直立して、花を際立たせています。
ところで、花菖蒲の原種であるというなら、花菖蒲の以前から名前があったはずなのに、野に咲く花菖蒲だからノハナショウブと言うのは逆様の感じで、少し解せないところですがいかがでしょうか。