新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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カメバヒキオコシ:亀葉引起こし(天生自然公園④)

2010-09-22 06:20:33 | 植物観察1日1題

葉の形が尻尾を出した亀に見えるというのでこの名がついたカメバヒキオコシ:亀葉引起こし(シソ科ヤマハッカ属)は、本州東北地方南部~中部地方の山地の木陰に生える多年草で、高さは50~100cm、対生する葉は卵円形で鋭い鋸歯があり、中央の裂片は尾状に長くのびます。
9~10月、枝先の花穂に青紫色の唇形花を多数つけます。
本家のヒキオコシは、延命草ともいわれ、弘法大師が諸国行脚の途中、山中で旅人が倒れているのに出会い、この草を食べさすとたちどころに回復したとの伝説があります。ヒキオコシ(06年11月14日記事)(0やこれに近いクロバナノヒキオコシ(05年10月27日記事)は、非常に苦くていかにも効きそうですが、このカメバヒキオコシはそれほどの苦味はありませんでした。帰って調べると、こちらは苦味が少なく薬用にならないとありました。