新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

センニンソウ:仙人草(秋風にそよぐ仙人の髯)

2005-11-23 06:58:58 | 植物観察1日1題
つる植物に覆われた土手をよく見るとなにやら不思議なものがありました。真綿をかぶったような卍模様の黄色い種子は、センニンソウ:仙人草(キンポウゲ科センニンソウ属)の果実です。夏の終わりごろ4枚の白い萼片を平開していた花が、いま果実になっているのです。(9月12日記事参照)
痩果に宿存する細長い花柱にも長い白毛が密生し羽毛状になるのが仙人のあご髯を連想させるところからセンニンソウの名がついたそうです。
木枯らしが吹くころ、この髯をつけた種が風に乗って遠くまで飛んでゆくことでしょう。
したたかな子孫伝播の戦術です。