新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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コウヤボウキ:高野箒(高野では竹箒の代用)

2005-11-12 05:46:29 | 植物観察1日1題
コウヤボウキ:高野箒(キク科コウヤボウキ属)は、山中の雑木林などの半日陰に普通にはえるやや木質の草本です。草本状の落葉小低木とする本もあります。
茎は細く硬くよく分枝して高さ60~70cmになり垂れ下がります。
卵形の葉は互生で3主脈が目立ち、短い1年枝の先に1個ずつつく頭花は、うすい紅色またはほとんど白色で、総苞の長さ13~14mmで短筒形、中には10数個の小筒状花があります。
弘法大師にまつわる話は草木、動物から土木にいたるまで数え切れないほどありますが、コウヤボウキの名の由来にも大師がでてきます。ひとつは、大師が美味しいので修行の妨げになると高野山に果物と竹を植えることを禁じたので竹箒の代わりにコウヤボウキで箒を作った、もうひとつは、高野に参詣するひとを食う大蛇がいたので大師が怒り竹箒の中に閉じ込めてしまった、それ以来高野では竹箒を使わない、といいうのですがあまりにもうそっぽく、ここはすなおに、高野山ではこの草を束ねて箒にしていたからこの名があるとしておきましょう。実際、高野山の麓に近い私の郷里ではコウヤボウキで箒を作っていました。