新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ヤマラッキョウ:山辣韮(小さい遷移)

2005-11-22 06:49:17 | 植物観察1日1題
高槻市へ移り住んだ10数年前、家の前の道路の法面が土手になっていて、そこにはモジズリ(ネジバナ)沢山咲き、ウチョウランの繁殖に必要とかで栽培家が採集に来ていたものでした。その後何年かごとに土手の植生が微妙に変化を続け、ここ数年前から秋露が降りる頃にヤマラッキョウ:山辣韮(ユリ科ネギ属)の薄紫の花が土手をうすく染めるようになっていました。ところがそのヤマラッキョウが今年はわずか数株しかなく、良く見ないとわからないくらいに減ってしまいました。イネ科などの雑草の中であまり人目を引く事もなく、ラッキョウに似た食感があり食べられるということですが、食用に採集された様子もないのに、こんなに急に消えかかっているのはどうしたことかと考えてしまいました。写真は、早朝、露に濡れた花を、来年も見られるかなと思いながら撮ったものです。