新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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チドリノキ:千鳥の木(楓に似ない楓・綾部君尾山にて⑤)

2005-11-04 07:00:24 | 植物観察1日1題
カエデのようなプロペラ状の果序があるのに、葉っぱはカエデのような切れ込みがないチドリノキ:千鳥の木)は、カエデ科カエデ属のれっきとしたカエデです。
本洲、四国、九州の低山帯に生える高さ7mくらいの落葉高木で、クマシデ属に似た葉をつけますが対生であることや、中脈が隆起していることなどで区別できます。もちろんカエデ独特の翼のついた実を見ればすぐわかります。
雌雄異株で、花は春に咲き雄花には花弁がありません。花の頃若葉の付け根に赤いへら形の鱗片葉をつけるのも特徴です。カエデですが紅葉しないで枯葉を冬の間もつけています。
和名の千鳥の木は果実を千鳥に見立てたもので、別名として山で薪(柴)になる木ということからヤマシバカエデ(山柴楓)があります。