新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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シロダモ:白だも(花も実も同時に・綾部君尾山にて④)

2005-11-03 06:18:46 | 植物観察1日1題
君尾山の道端にシロダモ:白だも(クスノキ科、シロダモ属)の群生があり、赤い実が目を引きました。近づいて見ると同じ枝に黄色い花も咲いています。花は晩秋に咲き、直径1.5cmほどの楕円形の赤い果実は翌年の秋に実るので、花と実とが同時に見られるというわけです。
シロダモは、葉の裏が白いダモ(タブ)の意で、本洲、琉球から、南朝鮮、中国の暖帯に生える雌雄異株の常緑高木で、葉は硬質で三行脈が目立ちます。香りもあってクスノキ科の特徴を示しています。
書物には、種から蝋や油をとるとありますが、材を含めて実際にはあまり有用性はなく、よく見かける割には名が知られていない木のひとつです。