新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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イヌザンショウ:犬山椒 (役に立たない犬?)

2005-11-17 06:47:51 | 植物観察1日1題
草や木の名で、イヌの名がついたものは、たいてい“本物で無い””役に立たない“などの意味があります。”似ぬ“が転訛したともいわれます。イヌガヤ、イヌビワ、イヌツゲ、イヌタデ、イヌビエ、イヌムギなどと同じく、イヌザンショウ(ミカン科イヌザンショウ科)もまた人間の役には立ちません。葉や棘は一見サンショウに似ていますが、茎や葉を傷つけると悪臭があり食用にならないのです。
雌雄異株で、棘がサンショウでは互生するのに対し、イヌザンショウは互生するので区別しますが、何よりも葉の匂いを嗅ぐのが一番良い方法です。
秋、果実は赤く熟し、多数集まって枝の先端につき、裂開すると黒い種子が出ます。この黒い種もまたサンショウそっくりです。