簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

近江国甲賀郡水口(東海道歩き旅・近江の国)

2024-01-10 | Weblog


 江戸日本橋より数えて百十二里目、今在家の一里塚をみて、土山宿か
ら二里半七丁、今の距離でおよそ10.6㎞、水口宿に入ってきた。
古くは近江国甲賀郡にあり、伊勢に通じる街道の要衝として開け、室町
時代には既に宿場が形成されていたという。



 水口宿は、今日で言う滋賀県甲賀市の中心部である。
甲賀市は、「滋賀県の南東部に位置し、県土の約12%の面積を有する市
で、人口は凡そ9万人、大阪・名古屋から100㎞圏内にあり近畿圏と中
部圏をつなぐ広域交流拠点に位置している。気候は四季を通じて穏やか
である。」(甲賀市公式HPより)



 町中を東西に、国道307号線(彦根市外町交差点~枚方市池之宮北交
差点 111.6㎞)が貫いている。近年になって更に北側に新国道1号線が
開通したため、変更になった。
 それと交差するように近江鉄道本線(米原駅~貴生川駅 47.7㎞)が
南北に、又野洲川に沿ってはJR草津線(柘植駅~草津駅 36.7㎞)も
通っている。



 「此所は四方みな川おほく田地大なれば、鰌魚(どじょう)をとりて
売りに来る・」と言われた地で、南部を野洲川が東から西に流れている。
宿場はその流域に形成され、廻りには広大な田畑が広がっていたらしい。



 「水口」の読みは、「みずぐち」とは言わず、「みなくち」と読む。
「水口」とは稲作文化の根付いた日本では、その生命線とも言える水を、
田に取り入れる出入り口のことを言う単語である。
 古から重要視されてきたことから、知名や人名として各地に多く残さ
れていて、恐らく当地の謂れも、そんなところで有ろう。(続)





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