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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

玉野高校前駅 (玉野市電廃線跡を歩く)

2025-04-07 | Weblog
 「この道は市民の健康増進を図るため造られたジョギングロードです。
コルクを混入させた柔らかい材料で鋪装されている。」
入口付近に古びて文字が消えかかり、辛うじて判読できる利用者に呼び
かける看板が立てられていた。



 県道22号を越える横断歩道橋を下りた辺りから自転車・歩行者専用道
路が始まった。しかしここまで歩いてきたが、普通の路面のようで、特
別な柔らかさなど感じられない。

 年月を経て、堅く固まってしまったのかも知れない。
その赤く舗装された道を、左の宇野中学校のフェンスに沿って歩いて行く。



 学校を過ぎ、道路を越えて小さな川を渡ると、その先右側に傾斜のあ
る道路が見えてくる。ここが二つ目の駅、「玉野高校前駅」の跡だ。
 傾斜のある道路は、駅のホームそのもので、その跡が残されそのまま
舗装道路になったらしい。



 広潟駅からは200m程離れた場所で、起点の宇野駅からも900mしか
離れていない。この先も駅間は可成り短いところが多い。
住民の利便性が考慮され、足になるべく至近に駅がつくられた様が窺
い知れるが、駅間はまるで路面電車の様相である。



 玉野高校は、戦前の昭和14(1939)年に創立された「岡山県日比高
等女学校(旧制)」が前身で、同校は後に「岡山県立日比高等学校(新
制)」になった。



 その2年後に創立されたのが「岡山県玉野中学校(旧制)」で、こち
らは後に「岡山県立玉野高等学校(新制)」と成り、この両校が昭和24
(1949)年に統合され、現在の男女共学普通科単独校「岡山県立玉野
高等学校」として誕生している。



 この辺りは小・中学校も立地し、文教地区となっていて、玉野市電が
開通すると、高校生を始め、生徒達の足として重宝されたようだ。(続)



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