簾 満月「バスの助手席」

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草津宿橋(東海道歩き旅・近江の国)

2024-04-10 | Weblog

 国道1号線の手前で、左の堤防に上がり、国道と旧草津川を越える。
国道上の東海道には、平成31(2019)年に真新しい「草津宿橋」が架
けられている。
嘗てこの下には、天井川を潜る国道の「草津川隧道」があった場所だ。



 昭和11(1936)年、堤防から10m程低い川床に、延長53.1m、高さ
4.7m、幅9.5mの隧道が造られ、単線並列通行が行なわれていて、当時
はまだトンネルの上には旧草津川が流れていた。
 その後の交通量の増加に伴い、昭和41(1966)年には道路の拡幅工事
と共に、長さ56.0mの「第二草津川トンネル」が開通した。



 治水対策として天井川の解消が事業化され、新しい草津川放水路が掘
られることになる。完成後旧草津川は廃川となり、川跡が平地化され、
緑地や公園へ転用が進んだ。加えて「草津川隧道」は道路構造上の基準
を満たさず、此までは特例として使用が続けられてきたらしい。



 その為道路の改造が必要となり、トンネルを撤去して、新しく都市計
画道路を通すことが決められた。
両側に歩道も整備され、片側二車線、中央分離帯も二車線分ほどもあり
そうな、広々とした幹線道路である。



 道路の改造に伴いそれと交差する堤防上の東海道の道筋も整備され、
新たに架けられたのが、「草津宿橋」である。 
 旧街道の架け橋をイメージしたものか、落ち着いた黄色に塗り込めら
れた橋で、欄干は若干低目なようだ。歩行者には充分だが、自転車だと
若干低く感じるのではないかと思える高さである。



 目の下は草津の中心部、大路三丁目の交差点で、乗用車やトラックが
激しく行き交っている。
ここを西向きに曲がれば正面がJR草津駅である。(続)





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