酒タバコ肥満撲滅委員会

市民マラソンを楽しみながら、酒とタバコと肥満は嫌いだ、と呟く日常をうだうだと。

いまだにメルトダウンという言葉を避ける東電

2011-05-25 07:41:09 | Weblog
いまだにメルトダウンという単語を使わない東電、記者会見でも何回かその質問が出ています。
東電曰く、メルトダウンという単語には意味に幅があるので燃料の損傷具合で表現している、と詭弁を並べています。
いまだに、です。

たしかに専門用語としては狭義のメルトダウンから広義のメルトダウンまで、様々あるでしょう。
しかし、全燃料が溶けていると思われる(それは東電も認めている)今になってもかたくなに会見でも資料でもメルトダウンの文字を使わないのは情報隠しと言われても反論できないでしょう。

東電は「溶けた燃料の大部分は圧力容器の底に溜まっている。圧力容器から水は漏れているが底は抜けていない。」と言い続けています。
会見を聞いていると、圧力容器底部の配管の溶接部分などから水が漏れているような言い方をしていますが、信用できない。

やがて原子炉の状態が明らかになる日が来るかどうかわかりませんが(それは10年以上先かもしれない)、私は東電のニュアンスよりも大規模に損傷していると思っています。
それこそ大部分の燃料は圧力容器の底を抜けて格納容器に落ち、格納容器の底すらも抜けているかもしれない。

仮にそうだったとしても、それを隠して意味があるのでしょうか。
色々な可能性を排除してはいけないし、可能性を公表する事は最低限の責任です。
(なんでもかんでもではなく、このような重大な事態に関しては慎重な配慮は必要ながらも隠すのは最悪。)

情報公表すれば東電以外からも良い知恵が出てくるかもしれません。
コンクリートポンプ車での注水だって東電オリジナルアイディアではないでしょう。
あれは会見などで仕入れた情報のはずです(証拠はないけど)。

こんな企業、いや、企業だけでなく監督官庁も含めて、とても我々には原子力など扱う資格はないことを再認識させられます。

フリージャーナリストの上杉隆さんは、爆発直後から半径80km圏内は避難させて、安全が分かった地域から順次戻ればいい、まず避難が先だと言い張っていました。
またメルトダウンという言葉もかなり初期から使っていました。

今回の震災で学んだ事の一つが、既存のメディアから与えられていた情報がいかに断片的で作為的だったかということです。
ぜひニコニコ動画やUstでの記者会見を見てみて下さい。
コメント
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