いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

芝増上寺秘蔵「五百羅漢図」展

2011年05月27日 07時38分34秒 | 兎に角書きたいの!
 7月3日まで江戸東京博物館に於いて五百羅漢の特別展が開催されている。500人の羅漢が100幅に描かれている。構図、細密、色彩、創造性に圧倒されて鑑賞後にはぐったりするほどの圧倒的羅漢図であった。著名人の感想にその驚きが表記されている。

「狩野一信の『五百羅漢図』100幅制作は、10年かけ4幅を余して力尽きた。幕末動乱期の不安を背景にしたこの超大作は、宗教的情熱と怪奇でグロテスクなイメージとが一体となり、見るも者の心をとらえて放さない」辻惟雄(美術史家)

「はじめて見たとき、これはモツの煮込みに見えた。仏教の地獄世界が執念ににあおられて、ぐつぐつ煮えたぎっている。そこに強烈な光が差し込んでいて、それは西洋絵画のリアリズム技法、陰影描写の光だった」赤瀬川源平(美術家)

 「想像してください。100幅に描かれた500人の羅漢様が集結した空間を。そこは僕のよく知っている江戸博ではなくなり、味わったことのない異空間、聖域が出現するはずだ。間違いなく、立ちつくし、衝撃をうけることになるだろう!ARATA(俳優)

「NHKの番組で一信の妻・妙安を演じさせて頂いた折、ひとりの人間が命がけで描いた凄まじい絵に出会いました。それは今までに見たことのないような美しくも怪しい世界で、忘れられないものでした。そんな五百羅漢様に早くお目にかかりたいです」余 貴美子(女優)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする