いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

「川柳」に見る中国社会の一端!

2011年05月12日 07時32分15秒 | 兎に角書きたいの!
 中国では昔から「順口溜」という韻文風の風刺文学があり、日本の川柳をいくつかくっけて詠まれている。その内容は、川柳と同様、社会現象への風刺や惨めな立場にある人々による自嘲などが主のようだ。平成19年に日本国籍を取得し評論家として活動している「石 平(せきへい)」氏によると次のような「順口溜」が列挙されている。

 1 深刻な社会問題となっている「貧乏人」と「金持ち」について
  ①女房が人と寝るのは貧乏人だが、人の女房と寝るのは金持ちである。
  ②牛や豚を飼う奴は貧乏人だが、犬や猫をペットにする奴は金持ちである。
  ③田んぼで稲を植える奴は貧乏人だが、庭で花を育てる奴はかねもちである。
  ④土を耕す奴は一生の貧乏人だが、土地を売買する奴は子孫まで金持ちである。
  ⑤ホンモノを作っていても貧乏人のままだが、ニセモノを作るとたちまち金持ちになる。
  ⑥栄養食品を作って売る奴は、しょせん貧乏人だが、有毒食品でも作って売れば金持ちの仲間入りができる。
  ⑦友人から借金する奴は貧乏人だが、国からカネを掠めた奴は大金持ちである。

 2 貧乏人たちはどのように生きているのか
  ①結婚はしたいけれどそれは無理なことだ。マンションも車も持たない俺に誰が嫁に来るというのか。
  ②結婚して子供を産みたいけど、それはまた無理なことだ。産院で帝王切開でもすれば3ヵ月分の給料が飛ぶではないか。
  ③子供は産んでみたが、学校へ行かせるのは無理なことだ。入学金だけで半年分の給料が要るから。
  ④子供が大きくなってうれしいけれど、病気にでもなれば大変なことだ。医療費一つで家がつぶれてしまう。
  ⑤病気が治らず死にたいけれど、それはさらに大変なことだ。火葬代があれほど高騰してどうやって死ねるのだろうか。

 約9万人の死者・行方不明者をだした中国の四川大震災は本日12日で発生から丸3年を迎える。中国では4万件を超す復興事業のうち94%が完了したそうだ。しかしその一方で、政府の支援が進むにつれて被災者の間で貧富の格差が広がっている。とのことである。

日本男性20代の結婚状況を年収で見ると
 ①300万円未満の既婚率は8.7%
 ②300万~400万になると25.7%と一気に増加している。一方結婚相手に求める女性の条件は「経済力」だとするのが67.2%を占め「容姿」では男性46.4%に対し女性は33.8%。日本女性の結婚条件は圧倒的に「経済力」挙げているのが現状である。



 
コメント
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